日本共産党27回大会 2日目
感動・決意 いきいき ベテランから若手まで38人発言
野党共闘の広がり実感
「野党共闘は国民の要求です」。昨年の参院選での野党統一候補の勝利、知事選挙での勝利を勝ち取った新潟県の川俣幸雄書記長がこう切り出し始まった2日目の討論。「新しい政治を開く」野党共闘の広がりを実感させる発言が相次ぎました。栃木県の小林年治県委員長は「(知事選、宇都宮市長選では)多様性が発揮されたからこそ、これまでにない大きなたたかいができた」と共闘における「多様性」が「強み」になることを実証。沖縄県の比嘉瑞己県議は、「建白書という大義の旗を掲げ、『オール沖縄』という本気の共闘で作り上げた私たちの民意は揺るがない」と力を込めました。
日本共産党の政治的躍進が開くものは何か―。斉藤和子、畠山和也両衆院議員、山添拓参院議員はそれぞれ地元要求やたたかいに寄り添った自らの国会論戦を振り返り、「私たちが絶対に負けないのは現場に生きている一人ひとりの現実に目を向け、声を聞きともにたたかっていることです」(斉藤議員)などと発言。衆院長野4区の毛利栄子候補は「わくわくする情勢。未曽有のたたかいで必ず議席を実現したい」と決意表明し、白川容子四国比例候補は「唯一空白の四国ブロックから、必ず国会に行く決意です」と力を込めました。
松本顕治・高知1区候補は、高知の反戦詩人・槇村浩や山原健二郎元衆院議員のたたかいにふれ、「先輩たちが命がけでつないだ歴史をつなぐ」と必勝の決意を表明しました。
大きな党へ
労働者と若い世代に強く大きな党をつくる決意が相次ぎました。
「学園内に支部があったからこそ、若い世代がともに学び、次の社会変革の担い手と成長することができた」。愛知県の学生支部長は、学生支部での活動を振り返りこう発言。東京の法律事務所支部の水谷陽子弁護士は、選挙戦、雇用、奨学金をめぐるたたかいで若手弁護士が先頭に立っている実践を語りました。
福島、石川、広島の民青県委員長も、党との「共同の事業」で民青を大きくする活動を生き生きと発言しました。
関西地方の職場支部の代議員は、年末年始に6人の党員を迎えたと切り出し、「職場でも党と青年の垣根が低くなり、この中で党の信頼が高まっている」と発言。関東の民間職場の代議員はリストラの嵐が吹き荒れるもとでの活動を紹介。「早期退職を強要された労働者が相談に来て、会社の横暴に屈しない活動をしたいと入党した」と語ると会場の代議員らから激励の拍手が起こりました。
気軽に真剣に
登壇した代議員らは、「どうやって党建設を本格的な前進に転じるのか」との問いかけに答えました。
山形県の矢口廣義・最北地区委員長代行は党員拡大の経験を語り、「対象を広くあげ、気軽に真剣な働きかけを行えば多くの方が応えてくれる」と述べ、三重県の中野武史北勢地区委員長は、「職場では党員が自分たちが思う以上に信頼されており、それを土台に思い切って働きかければ可能性が開ける」と強調しました。
奈良県北和地区の奥谷和夫・山添村議は、「しんぶん赤旗」読者の結びつきを強めながら75カ月減らさず前進させている活動を報告。相手の思いをよく聞く“リスペクト(尊敬)運動”を始めた大阪の阪上良一・堺地区委員長は、自公維の悪政に苦しむ人々のやるせない思いを聞こうと運動が始まったと紹介。「お互いリスペクトがんばりましょう」と締めくくりました。
来賓8氏があいさつ
大会2日目の16日、来賓として8氏があいさつしました。
あいさつしたのは、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)の牧野富夫代表世話人、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の福山真劫(しんごう)共同代表、全国労働組合総連合の小田川義和議長、新日本婦人の会の笠井貴美代会長、農民運動全国連合会(農民連)の白石淳一会長、齊藤栄(さかえ)熱海市長、日本民主青年同盟(民青同盟)の小山農(みのる)委員長、原水爆禁止日本協議会の高草木(たかくさき)博代表理事の8氏。
あす党大会最終日 党内通信・ネット生中継 午前9時30分から
日本共産党第27回大会最終日の18日、結語をはじめとした議事を、午前9時30分から党内通信とインターネットで生中継します。
党内通信は、都道府県委員会と地区委員会で視聴できます。
インターネット中継は、日本共産党ホームページで視聴できます。
(「しんぶん赤旗」2017年1月17日付)