27回党大会 討論終わる 「政治変えられる」確信に
たたかいが生んだ激変
藤野保史衆院議員は、安倍政権の原発再稼働路線が深刻な行き詰まりに陥っていると強調。「安倍政権の原発政策はうそ・偽りの塊。真実の光をあてれば必ず打ち破れる」と述べ、衆院比例北陸信越ブロックでの2議席獲得への決意を表明しました。
衆院福井2区の猿橋巧予定候補は、「原発推進一辺倒の街」での激変ぶりを紹介。安倍晋三首相の地元・山口県の河合喜代県議は、県内で広がる野党と市民の共闘の動きを紹介。「新しい歴史のページを開きつつある」と強調しました。
東日本の職場支部の代議員は、嘱託労働者の待遇改善を求めて労働組合を結成したたたかいを報告。たたかいを通して党への信頼が高まり、自ら入党し、機関紙拡大を進めていると発言すると、会場の代議員は激励の拍手で応じました。
渡部結衆院比例近畿・大阪3区予定候補は、自公維との対決で広がった保守の人々を含む共闘の広がりを紹介。総選挙に向け、「本気の共闘をつくり、日本共産党への信頼を広げる市民と党の懸け橋になる先頭に立つ。強く大きな党をつくり、大阪3区から勝ち抜く決意だ」と熱く訴えました。
「掛川市の自民市議が離党し、衆院静岡3区の日本共産党候補として立候補する」と語った静岡県の山村糸子県委員長の報告に、会場はどよめきました。浜岡原発再稼働やオスプレイの訓練をめぐるたたかいが生んだ情勢の変化。それは強く大きな党をつくる可能性をも大きく広げています。「党員拡大の経験を交流した会議では、『私の周りにも入党の誘いを待っている人がいる気がしてきた』という感想が山のように寄せられた」(山村さん)
東京の田川豊南多摩地区委員長や秋田の菊地時子能代市議は、選挙や新入生歓迎運動、つながりを通して民青同盟員と青年党員を増やしている実践を生きいきと報告。長野の病院職場支部の中里美郷代議員は「職場で世代継承が始まった」と胸を張りました。
福岡県の伊勢田良子副委員長は、11年にわたる若手専従学習会の実践を報告し、「30代の地区委員長2人を生んできた」と紹介。神奈川県の藤原正明北部地区委員長は、地区財政改善の取り組みを報告。「財政問題は全党員に依拠すれば必ず解決する」と述べるとともに、若い専従活動家を確保するために1000万円募金を開始していると力強く語りました。
代議員は次々と、地方政治をめぐる政治的焦点と地方選挙躍進の決意を語りました。
東京の若林義春都委員長は、半年後に迫った都議選について、政党の力関係が大きく変わり、都政のあり方全体が大きく問われる選挙戦になると強調。「17議席を絶対に確保し、さらに新しい議席を増やしたい」と決意を語りました。
今年を未来開く転換点に
来賓3氏があいさつ
大会3日目の17日、草の根から野党と市民の共闘を進めてきた「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の呼びかけ人の中野晃一氏、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが初めて来賓あいさつし、大きな拍手と歓声に包まれました。
中野氏は「共闘は、お互いが違うことを受け入れたうえで、同じ方向を向いていくこと。その思いでみなさんと一緒に歩んできています」と語り、「今年を転換点として、まず安倍政権を退陣させる。そして安保法制を廃止し、『個人の尊厳』を回復・擁護し、未来を切り開いていく政治を幕開けさせるために、共産党のみなさんと、私たち市民連合もがっちりと一緒に組んで頑張っていきたい」と表明しました。
ミサオさんは、2012年3月から現在まで続く毎週金曜日の官邸前抗議とそれがもたらした野党共闘のうねりにふれながら、「私たちも参加者も、血と汗を流しています。本当に政党のみなさんがきちんとくみあげてくれることを願っています。今年もまた路上のうえから声をあげていきたい」と決意を語りました。
3日目の来賓には、全国商工団体連合会の太田義郎会長もあいさつしました。
(「しんぶん赤旗」2017年1月18日付)