ちづ子へのエール住民とともに(質問のエピソードと会議録など)
住民とともに

■化学物質過敏症問題

<高橋千鶴子のコラム> 

化学物質過敏症~大きな力とたたかっている~

化学物質過敏症について質問=厚生労働委員会

 2017年6月19日 CS(化学物質過敏症)を知っていますか。芳香剤、漂白剤、殺虫剤など身近な化学物質に微量でも反応します。病院を転々とし「精神科へ行け」と言われた人もいます。 2月の予算委員会分科会でCS問題を質問すると、全国から声が寄せられました。「救急車から降ろされた」「癌なのに何もできない」「歯科に行けず、家族にペンチで抜いてもらった」など悲痛です。

 2日、厚生労働委員会。CSの子どもの学習環境のために文科省が作った手引に、なぜ「いわゆる化学物質過敏症」と書いているのかを問いました。「患者は『いわゆる』がつらい。削除すべきだ。今も答弁でつけなかった」。文科省は「削除の是非も含め検討します」と答弁した後、「なお、ご指摘については本日の答弁の冒頭に『いわゆる』とつけました」と?!…
 シックハウスが社会問題になった頃、2004年3月手引の完成めざし、専門委員会が立ち上がり、全会一致で実態調査もやると決めました。しかし今も調査せず、手引完成まで8年もたったのはなぜか。当時の資料はほぼ、削除されています。何らかの力が働いたのでしょうか。

水俣病不知火患者会の原告と懇談

 8日、水俣病第2次訴訟の原告が来室しました。水俣病公式確認から61年。「当初病名がわからず、あちこち行った。精神病扱いされた」と。CS患者と同じだと思いました。原因物質は必ずあるのです。昔も今も、国は誰をかばっているのか。
( 2017年6月19日記)


<国会質問へのリンク>

2017年 2月 22日 第193国会 予算委員会―分科会

化学物質過敏症について CS患者へ配慮要求 内閣府に災害時対応など確認
議事録 こちらをご覧ください
動画  こちらをご覧ください 
   (リンク先の「高橋千鶴子」の箇所をクリックしてください)

2017年 6月 2日 第193国会 厚生労働委員会 

化学物質過敏症について
議事録 こちらをご覧ください
動画  こちらをご覧ください
   (リンク先の「高橋千鶴子」の箇所をクリックしてください)

2018年 6月 13日 第196国会 厚生労働委員会

健康増進法改定案(受動喫煙防止対策)
議事録 こちらをご覧ください
動画  こちらをご覧ください
   (リンク先の「高橋千鶴子」の箇所をクリックしてください)

2019年 5月 15日 第198国会 厚生労働委員会

「香害」について(以下に関連部分を議事録から抜粋しました)

○高橋(千)委員 ・・・今、香害という言葉が大きな問題となっています。
 日本消費者連盟が二〇一七年に実施した香害一一〇番に、二百十三件もの苦情が寄せられました。悲鳴が寄せられました。あるいは、シャボン玉石けんが昨年五月に二十代から五十代の女性を対象にネットで行った調査では、人工的な香りで頭痛や目まい、吐き気などの体調不良を起こしたことがある人は六四%に上りました。
 また、ことし三月には、京丹後市丹後中学校の卒業式で、化学物質過敏症のためほとんど学校に通うことができなかった馬場さんという生徒さん、ずっとテレビ電話で授業を受けていた方が、ガスマスクをつけて最後のホームルームに出て、卒業したんです。体育館にも入れなかった。体育館に入るとたくさんのにおいが集中しているので、残念ながら入れないけれども、名前を呼ばれて一緒に歌を歌うというのを体育館の入り口で経験することができたと喜んでいる。
 それでも、まだこの子たちは、学校が理解をしてくれてそこまでたどり着いたんだけれども、実際には通えないという子供たちがたくさんいるんだということ。この香害について、大臣は承知しているのか、どんな認識をお持ちか、伺いたいと思います。
○根本国務大臣 お尋ねの香害については、家庭で使用する柔軟仕上げ剤や消臭剤等に含まれる香料によって頭痛、吐き気などの種々の症状が生じているという主張があることは知っております。
 一方で、いわゆる香害については、現時点では原因や病態、発症機序等が不明であり、疾患概念が確立しておらず、傷病名として認められていないと認識をしております。具体的には、そもそも原因として香りが関与しているか、あるいはどのような症状を来すのか、どのような体内の変化が症状を引き起こすのかなどが明らかでなくて、科学的知見に基づく実態解明が進んでいないというのが現状だと理解をしております。
○高橋(千)委員 資料の最後に、日本医師会のニュース「健康ぷらざ」をつけておきました。見ていただきたいと思います。
 「香料による新しい健康被害も」ということで、体調不良の原因は香りかということで、香料つきの柔軟剤や石けんや消臭除菌スプレーなどが出回っていて、世の中には、そうした香りを不快に感じ、頭痛や目まい、吐き気、せき込み、皮膚のかゆみ、ひりひり感、全身倦怠感などが生じている、これが化学物質過敏症の一種であると指摘をしているんです。医師会がこうして指摘をしているんですから、まずこのことはお認めいただきたい。・・・

※議事録全体は → こちらをご覧ください

2020年 5月 29日 第201国会 国土交通委員会

ドローン規制法改定案
議事録 (電磁波問題など関連部分を以下に抜粋しました)

○高橋(千)委員 ・・・やはり、いろいろな電波が飛んでいる中で、携帯電話そのものが、地上の方の携帯電話が聞こえなくなったりとか、さまざまな影響があるおそれがあるということが議論されているかなと思っています。
 今後、ドローンの活用が更に進み、5Gも実用化されていくと思います。さまざまな電波の混信や電波障害も懸念されると思いますが、また、それが人に与える影響というのもどのように見ているか、伺います。
○田原政府参考人 お答えを申し上げます。
 5Gを活用したドローンにつきましても、これまでの携帯電話システムと同様に、地上における5Gですとかほかの無線のシステムに影響がないように、技術面、運用面の課題の検討を行った上で実用化することが必要となると考えております。今後、5Gの具体的なニーズを踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
 また、電波の人体に与える影響ということでございますけれども、これまで、いろいろ科学的な知見をもとにいたしまして、十分な安全率を考慮した基準値として電波防護指針というものを策定しております。これに基づいて、携帯電話端末の製造あるいは携帯電話基地局の設置に当たっては、この指針をもとにした規制値を遵守するように法令に規定しているところでございます。
 この電波防護指針でございますけれども、電磁波の暴露を制限する国際的なガイドラインを策定している国際組織の基準に準拠しておりまして、私ども総務省としては、この基準値を満たせば十分な安全率をもって安全が確保されているものと考えておりまして、5Gを活用するに当たりましても、まさしくこの規制値をきちっと守っていただくという形になります。
○高橋(千)委員 次世代モバイル通信システム委員会の中でも、携帯の会社の皆さんが全部勢ぞろいして議論をしているわけですよね。その中で、今おっしゃったように、5Gが、事業者が決めるんだとおっしゃって。
 ただ、この周波数帯の分配自体も、事業者に直接、携帯事業者にウエブで申し込めばできる、簡単になりますよと言っているけれども、さっきからいろいろ登録がどうのという議論をしている中で、本当にそれでいいのかなということもまた少し考えなければならない。審議会の中で、メンバーのお一人が、これは電波法の根幹に触れる問題だから自分たちだけでは議論できないという話をしていることも大事だと思います。
 あと、電波防護指針のお話がありましたけれども、総務省にはたくさんの意見が届いていると思います。確かに国際ガイドラインの基準を満たしていると言うかもしれないけれども、実際に、例えば、スマートメーターを取っただけで体調がよくなった、つまり、ついていたことでずっと体調が悪かった、あるいは、4Gになった時点で壊した、そういうことがずっと訴えられていて、一定の比較をするということでもう少しデータはとれるわけなんですよね。
 症状を訴える人がいるのはわかっていながら、わかっていると答えている、それはパブコメで答えているんですけれども、しかし、基準を満たしているから大丈夫という姿勢ではなくて、これから広げるというつもりがあるのであれば、その対応をしっかりと、実態調査も含めてやっていく必要があると指摘をして、終わりたいと思います。

議事録全体は、→ こちらをご覧ください
動画  こちらをご覧ください

2020年 5月 20日 第201国会 国土交通委員会

コロナ禍の災害に備えて避難所対策を
議事録 こちらをご覧ください
動画  こちらをご覧ください

<新聞記事>

・CS(化学物質過敏症)患者へ配慮要求 内閣府に災害時対応など確認
 「しんぶん赤旗」2017年2月25日
  http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-25/2017022505_02_1.html

・化学物質過敏症対策を 高橋氏「歯科治療困難抱える」
 「しんぶん赤旗」2017年6月7日
  http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-07/2017060704_02_1.html

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