衆院議長に究明申し入れ 野党議員有志
23日の本会議で、国民民主党代表の玉木雄一郎議員が、「戸籍名を変えなければならないから結婚できない」という相談を紹介、選択的夫婦別姓を求めたのに対し、「結婚しなけりゃいい」と野次を飛ばした杉田水脈議員。立民、国民、共産、議場で聞いたという男性議員二人も参加して議長に申し入れました。
衆院本会議(22日)の代表質問で、国民民主党の玉木雄一郎代表が選択的夫婦別姓について取り上げた際、自民党席から「だったら結婚しなくていい」とのやじがあった問題で、日本共産党、立憲民主党、国民民主党の野党衆院議員有志が24日、事実の究明や謝罪、撤回などを求める共同の申し入れを、大島理森衆院議長あてに行いました。
申し入れは、やじを発したのが「杉田水脈議員であると複数の議員が証言している」と指摘し、問題のやじは、「選択的夫婦別姓の制度がないために苦しむ人の心を傷つけるとともに、憲法に保障されている結婚の自由を否定し、時代に逆行する暴言と断じざるを得ない」「国会の品位を傷つけた」と批判。議長に対し、発言者を特定した上で、その真意の説明や、事実であれば謝罪と撤回を促すよう求めています。
申し入れ後の記者会見で、日本共産党の高橋千鶴子議員は、「与党がこのような発言を見過ごすのかということが問われている」と批判。国民民主党の小宮山泰子議員は「まずは衆院議長が院として差別を認めないというメッセージをしっかり出すことが大事だ」と主張しました。
この発言をめぐっては、23日の衆院議院運営委員会の理事会で、野党側が自民党に、本人の特定や与党の認識を明らかにするよう求めています。
(2020年1月25日付「しんぶん赤旗」より)