○統計不正の解明必ず/BS番組で高橋議員強調
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は、厚生労働省の毎月勤労統計の不正・偽装問題をテーマにした25日夜放送のBS―TBS番組「報道1930」に与野党の議員とともに出演しました。
司会者は、特別監察委員会の報告書をめぐり、身内の同省職員による担当職員へのヒアリング(聞き取り調査)だったことへの批判を受け、根本匠厚労相が調査のやり直しを表明したことに言及。2004年以降の同統計調査で、東京都の500人以上の事業所については全数調査でなく抽出調査にとどめていた問題で、関係者への調査が不十分だとの認識を示しました。
高橋氏は「2004年当時の職員に聞いたかどうかすらわからない。きちんとただしてもらいたい」と主張。国民民主党の山井和則衆院議員も「あまりにもずさんな調査だ。誰にどういう調査をしたのかも一切ブラックボックスだ」と批判しました。
組織的な隠ぺいはなかったのかと問われた自民党の田村憲久衆院議員・元厚労相は「組織的じゃない。個人の隠ぺい」と発言。「徹底議論、真相究明しないといけない」と述べる一方、「(予算案の審議は)予算委員会、いろんな法案はそれはそれでやって、この問題(統計不正)はこの問題で(別の審議で)メリハリをつけていただく」としました。
高橋氏は、与野党国対委員長会談では、統計問題が予算と国の政策に関わる重大問題であり、全容解明が必要だとの認識で一致したと紹介。「予算そのものにも、『働き方』、消費税、年金にもかかわる問題だ。国会では“これは別”ということでは絶対になく、毎勤統計問題をきちんと議論していきたい」と強調。山井氏も「しっかり国会で真相を明らかにする」と語りました。
(しんぶん赤旗 2019年1月27日付)