○北海道地震/切実な要望次々/高橋・畠山両氏が厚真町の被害調査
北海道地震で多数の死者・行方不明者が出て、懸命に救出・救援活動をくり広げている厚真町に8日、日本共産党北海道地震対策本部の高橋千鶴子副本部長(衆院議員)と畠山和也事務局長(前衆院議員)が入りました。
高橋氏らは、宮坂尚市朗町長と懇談後、伊藤富志夫町議の案内で被災者を見舞い、要望に耳を傾けました。行方不明者の捜索を続けている吉野地域と富里地域の現場では救援活動参加者の労をねぎらいました。
宮坂町長は「ご遺族は前日まで一緒に夕飯を食べ、『おやすみ』と言いあった家族を突然失いました。その現実を受け止めてもらわないと」と声をつまらせ、涙をこらえて語り、「残された人たちの生活再建、生活弱者のサポートに力を尽くしたい」と表明しました。
復旧・再興まで長丁場の活動になると見込まれることから、職員や民間ボランティア、専門スタッフの支援を要望しました。
高橋氏は「国がバックアップして人を派遣することはすぐにやりたい」と応じました。
高橋氏らは、役場の裏手につくられた避難所を訪問。避難している人たちに「眠れますか」「困りごとや要望を聞かせてください」と声をかけて回りました。
年配の女性から「避難所には仕切りがなく、薄いマットの上で寝るのはつらい」と切実な要望が出され、道に伝えると約束しました。
行方不明者の捜索活動が続く富里の現場では、伊藤町議に顔見知りの自衛隊員が「最後まで人命救済で力を尽くす」と話しました。
調査には、党道議団の菊地葉子、宮川潤、佐野弘美の各道議らが参加しました。
(しんぶん赤旗 2018年09月09日付)