日本共産党の高橋ちづ子衆院議員(災害対策特別委員)は16日に、豪雨被害(9日)に襲われた岩手県に入り、被災者を見舞うとともに、現地を調査しました。岩手県議団が同行しました。
12軒の温泉旅館・ホテルが並ぶ盛岡市繋(つなぎ)地区の調査では、盛岡市議団も参加。市から被害状況の説明を受けました。泥水が宿泊施設に流れ込んで土砂が堆積し、3軒が営業を再開できていないといいます。 丸家旅館の村上房人代表(64)は「創業60年だが、大雨で旅館近くの小川があふれたのは初めてだ。今月中には直せない。修理費もいくらかかるか」と嘆きます。 関係者らが、風呂場や宿泊部屋にたまった大量の泥を必死にかき出している姿を見て、高橋氏は「ご苦労さまです」とねぎらいの言葉をかけました。
市によると、温泉街の源泉を保管するタンクは無事でしたが、送湯ポンプが故障。独自の源泉を持つホテル以外の宿泊施設は、沸かし湯を使って対応しているといいます。 高橋氏は「災害の大きさを実感した。書き入れ時の被害を乗り越え、懸命に復旧しようとしている経営者のがんばりに応えて、融資だけではない支援制度を国につくらせたい」と語りました。
この日、高橋氏らは盛岡市役所で細田敬一副市長から実情を聞きました。雫石町、紫波(しわ)町、矢巾(やはば)町も訪れて、町長などから被害の実態を聞き取り、現地を調査。各町議(団)も同行しました。
(しんぶん赤旗 2013年8月17日より)