防潮堤建設し破壊か/共存して防災公園か
被災した仙台・宮城野区の蒲生地域/どうする干潟の生態系
高橋議員と「考える会」懇談
東日本大震災の津波で被災した仙台市宮城野区の蒲生(がもう)地域のまちづくりの問題で、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は1月31日、地元住民でつくる「北蒲生のまちづくりを考える会」と懇談しました。
蒲生地域には、貴重な干潟があり、「考える会」は干潟を生かしたまちづくりを目指し、宮城県が進める防潮堤計画が、干潟の生態系を破壊するとして計画の変更を求めています。
懇談では、津波で破壊された干潟の生物が早い段階で戻ってきている姿を、スライドを使って解説し、「自然を生き抜いてきた生物は、震災には強いが、人口のかく乱には弱い」と指摘しました。
地元の高校生らが考えた干潟と貞山運河の歴史的遺構、防災公園を兼ね備えた「新しい防災公園」整備計画を説明しました。
高橋議員は、村井嘉浩知事が掲げる「創造的復興」が障害になっているのではないかと述べ、「みなさんが積み上げてきたがんばりを、論戦のなかでも生かしていきたい」と答えました。懇談には、横田有史、遠藤いく子の両県議と高見のり子仙台市議が参加しました。
(しんぶん赤旗2015年2月6日付「北海道・東北のページ」より)