12月2日、レオパレス21の違法建築の問題で、アパート所有者らでつくる「L Pオーナー会」の国交省申し入れに同席しました。宮本岳志前衆議院議員が国会でとりあげ話題になりましたが、修繕工事が着工したのは43%にすぎません。レオパレス任せになっているからで、国交省が査察に乗り出すべき。
違法建築修繕進まず
レオパレス21 所有者ら査察求める
2019年12月4日【社会】
賃貸アパート業界大手のレオパレス21(東京都中野区)が開発・販売したアパートの違法建築の問題で、アパート所有者らでつくる「LPオーナー会」は2日、国会内で国土交通省に対し、違法建築の修繕工事が進まない実態を示し、建築基準法違反への査察や刑事告発の実施を求めました。日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が同席しました。
同社の施工不良物件は、全物件約3万9千件のうち2万9604件に達し、屋根裏などに設置し延焼を防ぐ壁(界壁)がないなどの明らかな不備のある1万3385件(10月31日現在)について「ネイル・6シリーズ」は来年6月、「その他シリーズ」は来年12月末までに改修工事の完了を目指すとしています。
「LPオーナー会」代表の前田和彦氏は、約250人の「被害者の会」会員のうち、改修工事が着工したのは43%にすぎず、「現時点で着工していないと間に合わない。速やかな改修を要望している」と訴えました。
「早く修繕するよう求めている」「基本は特定行政庁が監督責任を負う」と述べるにとどまる国交省に対し、同社に違法建築に対する反省の姿勢がないと指摘し、「会社や経営陣の責任を問わない姿勢は社会的に許されない」と建築基準法違反の査察、刑事告発を重ねて求めました。
5月に公表された第三者委員会の最終報告書では、界壁の未施工などが建築基準法違反にあたると認定。背景に利益優先の経営があると指摘しています。
(しんぶん赤旗 12月4日付より)