11月22日、福島県いわき市で台風19号等被害の調査を行いました。県管理河川の夏井川、好間川が決壊し、9人(うち一人は救助のヘリから落下)が犠牲になったいわき市。4000戸以上が浸水し、今も6箇所の避難所に139世帯293名が避難しています。熊谷智地区委員長とともに調査しました。
夏井川流域は7箇所が決壊。全長67km、流域面積は750km2で福島県一広い。平下平窪地域。最初に目に飛び込んできたのは鬱蒼とした雑木林のような光景。川が見えないくらいです。民地だから移転も進みません。国の緊急対策は、上流は10月末から着手するはずが間に合わないとのことです。
平窪の半澤さんのお宅におじゃましました。和室は畳をあげ、泥を出した床に扇風機を回しています。床上81cmで「半壊」の罹災証明書が納得いかないとのお話。私が「応急修理申し込んだ?」と聞くと、え?出るの?と半澤さん。その場で市役所に申し込みの電話をして、セーフだったということです。
被災者が一番多い内郷コミュニティセンター。ストーブの周りでおしゃべりしていた輪の中に入れてもらいました。床上浸水は、1mも80cmも変わんないべ!110cmで家財道具全滅だよ。波打った畳をモニュメントにしているんだ、との声が。すぐには出たくても出られないよ、何もないんだもの。