○風力発電乱立不安の声/秋田2市 高橋議員が視察
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は20日、風力発電施設の乱立が問題になっている秋田県由利本荘(ゆりほんじょう)市、にかほ市を現地視察し、市民団体「由利本荘・にかほ市の風力発電を考える会」の学習会に参加して住民の声を聞きました。佐々木隆一党由利本荘市議が同行しました。
日本海に面した秋田県南部の由利本荘市、にかほ市では、複数の事業者による大規模な風力発電施設の建設が進められています。由利本荘市で洋上風力発電を計画するレノバ社の住民説明会によると、沿岸から1.5~2.4キロ、南北に30キロにわたって高さ200メートルの風車70~90基が設置される計画です。市内では他に、120基の風車が既設および建設計画中で、住民の不安の声が高まっています。
学習会には70人が参加。「宗教的、文化的にも大事な山々や海への乱立は我慢ならない」「なぜ大規模発電ばかりに力を入れようとするのか」などの発言が相次ぎました。
高橋氏は、北海道地震で起きた全域停電問題にふれ、一極に大規模に集中する発電を進めてきた国のエネルギー政策を批判。分散型発電の重要性を紹介し「地域発の実践と知恵を生かした身近な電源に変えていくことが必要です。それをしっかりと応援する仕組みづくりへ、みなさんと一緒に頑張りたい」と語りました。
(しんぶん赤旗 2019年2月22日付)