○戸沢村の浸水対策必要/山形豪雨/高橋氏ら整備局長に要請
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は国交省東北整備局長に10日、8月の2度にわたる豪雨で85世帯の多くが浸水した山形県戸沢村蔵岡地区の抜本的な内水対策に関する要請をしました。
要請には浜田藤兵衛参院山形選挙区候補ら6人が参加しました。
高橋議員は「雨量の計測や水門管理などは委託を受けた住民が一番よく知っている。知恵を出し合って解決すべきだ」と述べ、「予備電源や除塵設備などの予算削減をしても、結局14億円の揚水機などの設置費が無駄になる。基準が障害ならば本省に伝えればいい」と指摘しました。
浜田氏は2017年10月12日の「国の最上川河川整備計画」は集落内に浸水発生を前提とした対策であり、「揚水機場と排水樋管の改修後も『浸水戸数4戸は残る』」と明記していると語りました。
国交省の専門官はこの指摘について「知っている」と答えました。
さらに、浜田氏は「国の内水処理計画策定の手引き」では1995年から変えておらず、「10年に1回の洪水に備えた基準を、最低でも30年に1回に備えた基準にすべきだ」と迫りました。
2度も床上浸水の被害に遭った斎藤秀勝氏は「浸水してポンプ車が来ても、『国交省から指示がないと動かせない』といって手を出さなかった」と述べ、「国の手順を変えるべきだ」と求めました。
(しんぶん赤旗 2018年10月13日付 北海道東北版)