○終戦の日/市民と野党の共闘で改憲阻止/共産党、各地で宣伝
終戦記念日の15日、日本共産党は各地で、国会議員、地方議員らを先頭に街頭に立ち、安倍政権による改憲阻止、市民と野党の共闘の発展を訴えました。
9条生きる政治に/紙氏、はたやま氏/北海道
「終戦73年、『戦争する国』づくりを許さず、9条を守る政治へ力を合わせよう」と日本共産党北海道委員会と党札幌東区地区委員会は、地下鉄東区役所前で終戦記念日宣伝をしました。
小雨をついて、後援会員や支持者、市民ら40人が集まり、ビラを配布しました。紙智子参院議員、はたやま和也前衆院議員、山﨑航平地区委員長の訴えに耳を傾けました。
紙氏は、安倍政権が北朝鮮の脅威を「戦争する国づくり」の口実にしていたが、その根拠は崩れたと指摘。「平和を求める国際的な動きに逆行する安倍政権に、日本の未来を任せるわけにいきません。改憲を許さないため、日本共産党を大きくし、市民と野党の共闘を前へ進めましょう」と訴えました。
はたやま氏は「安倍政権の一刻も早い退陣を求めるとともに、9条が生きる新しい政治をつくるため、全力を挙げます」と表明。支援を呼びかけました。
紙、はたやま両氏の話を聞きたいとやってきた70代男性は「軍事より平和が一番。安倍首相の思い通りにはさせない。改憲を許さない運動を盛り上げたい」と話しました。
戦争ない世界必ず/高橋氏、さいとう氏/青森
日本共産党青森県委員会は、終戦記念日恒例の街頭演説を青森市で行いました。
聴衆を前に、高橋千鶴子衆院議員、さいとうみお参院青森選挙区候補、吉俣洋県議候補、藤原浩平青森市議団長らが訴えました。
「どんな理屈をつけようとも戦争に正義や正当性は絶対にない」と語り始めた高橋氏。アジア・太平洋戦争の反省もせず「新しい戦争の準備をするなどあってはならない」と述べ、「戦争する国」づくりを狙う安倍政権を批判。「〝9条改悪は許さない〟と3000万人署名を広げ、一緒に平和の声を上げましょう」と呼びかけました。
さいとう氏は、広島・長崎に原爆が投下された日と終戦記念日にサイレンを鳴らして黙とうし、戦争の悲惨さと平和と向き合うことを大事にする町で育ったと自己紹介。「核兵器禁止条約、南北首脳会談、米朝首脳会談を目の当たりにした。戦争のない世界は必ずつくれる」と確信を語り、対話を通じた外交的・平和的な解決の道を進みだした世界の努力に背を向ける安倍政権を非難しました。
市内に住む60代女性は「こんなにひどい政治になるとは。憲法を守るために共産党が伸びて政治を変えてほしい」と語りました。
禁止条約サインを/塩川、梅村、伊藤各氏/埼玉
日本共産党の塩川鉄也衆院議員と梅村さえこ参院比例候補、伊藤岳参院埼玉選挙区候補らは、埼玉県内各地で終戦記念日宣伝に取り組みました。川口市、さいたま市、上尾市の各市議団、県議・市議候補も訴えました。
塩川氏は、憲法9条を守る3000万人署名を大きく広げたことが安倍9条改憲を抑える力となったと指摘。「3000万人署名をさらに広げて、安倍9条改憲を断念に追い込もう」と訴えました。
梅村氏は、先日NHKで放送された戦争孤児の特集番組に言及。「いつの時代も戦争の犠牲となるのは若者たち、子どもたち、そして性犯罪の被害を受ける女性たちです」と訴えました。
伊藤氏は、広島市主催の平和記念式典で安倍首相が核兵器禁止条約に全く触れなかったことを批判し「唯一の戦争被爆国である日本の総理大臣に、核兵器禁止条約にサインし、批准せよと共に迫ろう」と呼びかけました。
党派超え平和守る/畑野、しいば、あさか各氏/神奈川
日本共産党神奈川県委員会は、横浜市中区のJR桜木町駅前で、終戦記念日宣伝を行いました。畑野君枝衆院議員、しいばかずゆき参院比例候補、あさか由香参院神奈川選挙区候補、党市議団(9人)の荒木由美子団長が参加しました。
畑野氏は「憲法違反の安保法制(戦争法)を強行し、憲法を変えて海外で戦争する国づくりを進めようとする安倍政権を代えなければなりません」と強調。「平和と民主主義、基本的人権を大事にする政治をつくるため党派を超えて頑張ります」と述べました。
しいば候補は「戦争は途中では止められない。多くの犠牲の上に『歯止め』としてつくられた憲法9条を守り、生かそう」と呼びかけ、あさか候補は「政府の行為によって再び戦争の惨禍を起こさせないため、安保法制を廃止し、憲法9条を守るため全力を尽くす」と表明しました。
旭区の女性(69)は「核兵器禁止条約にも署名せず、日本政府は恥ずかしい。海外の紛争地は悲惨な状況。改憲には反対です」と話して「ヒバクシャ国際署名」に応じました。
千葉県船橋市の男性(25)も署名し「9条を変えたら軍隊を持ち、戦争にもなる。戦争はひどいもの。絶対にやってはいけない」と語りました。
対話での外交こそ/武田氏、ながせ氏/長野
日本共産党の武田良介参院議員は、ながせ由希子参院長野選挙区候補(党県書記長)、山口典久、和田明子両県議、阿部孝二市議とともに長野駅前で街頭演説しました。参加者一同は開始時刻の正午、聴衆とともに黙とうしました。
武田氏は、臨時国会で憲法9条に自衛隊を書き込む改憲案を提出すると明言した安倍首相を批判。「日本を『戦争できる国』にするため、侵略戦争の反省を踏まえて書かれた9条を変えることは許されない。市民と野党の共闘を広げ、改憲を阻止しよう」と訴えました。
8日に死去した翁長雄志沖縄県知事をしのび、「朝鮮半島の非核化など世界情勢の変化から、翁長さんは平和な社会を実現できる確信を深めていた。侵略戦争反対を貫いた歴史を持つ共産党として、武力に頼らない対話による平和外交をめざす」と語りました。
ながせ氏は、核兵器禁止条約の批准・署名が各国で進んでいることなどに触れ「核兵器を使う戦争をしてはならないという動きが、国内外で広がっている」と強調。同条約への不参加を表明した安倍首相の姿勢を厳しく批判しました。
来年の県議選をたたかう山口、和田両氏も改憲阻止と核兵器廃絶へ市民と共同を広げる決意を表明しました。
国民の願いが力に/もとむら氏、すやま氏/愛知
日本共産党愛知県委員会は、名古屋市熱田区の金山駅南口前で終戦記念の宣伝を行い、安倍政権による改憲を阻止しようと訴えました。もとむら伸子衆院議員、すやま初美参院愛知選挙区候補、林信敏県副委員長らが参加しました。
もとむら議員は、安倍首相は改憲の動きをいっそう加速させていると批判。「9条を変えないでほしいという国民の願いが、野党の結束を強め、首相の野望を阻む大きな力になっている」と強調。96年の党の歴史を紹介し「命がけで戦争に反対してきた党の初心をかけて、安倍首相の改憲を許さず、個人の尊厳を守るために全力を尽くす」と訴えました。
すやま候補は、安倍政権による時代逆行の動きと平和を求める世界の流れが激突していると指摘。「『戦争する国づくり』を許さず、はね返すために力を貸してほしい。政府のウソやごまかしを許せば、立憲主義も民主主義も崩壊する。世界で唯一の被爆国として、核兵器のない平和な世界へ責任を果たしてく」と語りました。
宣伝をSNSで知り、夫婦で駆け付けた北尾覚さん(61)は「安倍首相は自身への疑惑はうやむやにして許せない。伯父が戦死しています。戦争は二度とあってはいけない」と話しました。
安倍政権追い込む/山下氏、たつみ氏/大阪
日本共産党大阪府委員会は、大阪市のJR天王寺駅前で街頭演説を行いました。
山下よしき副委員長・参院議員、たつみコータロー参院議員、わたなべ結党大阪府国政対策委員長がマイクを握り、憲法9条を投げ捨て海外で戦争する国づくりを進める安倍政権を力を合わせてかえましょうと訴えました。
戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」の中の3人の手記を紹介した山下氏は「二度と侵略の銃を若者に持たせてはならない。日本の防衛と全く関係のない不正義の戦争を繰り返してはならない」と述べ、「戦争できる国に再び道を誤らせようとする安倍首相のたくらみを、力を合わせて止めよう」と力を込めました。
たつみ氏は、公文書の隠ぺい、改ざんや憲法改悪を進める安倍政権を批判。「9条改憲の口実にしていた北朝鮮の脅威の根拠は崩れ、安倍政権に憲法を語る資格も大義もなくなりました。市民と野党の共闘で安倍政権を追い込み、倒しましょう」と呼びかけました。
基地のない日本へ/穀田氏/京都
京都府の日本共産党後援会は京都市の四条烏丸(しじょうからすま)で街頭宣伝を行い、穀田恵二衆院議員らが「戦争の惨禍を繰り返させないため、安倍改憲阻止の共同を」と訴えました。
穀田氏は、朝鮮半島情勢について、平和を求める世論を背景に米朝直接対話が実現し、「一触即発の緊張状態から外交的解決の道筋がつけられた」と、この1年間の激変を語りました。
広島、長崎両市長が平和式典で核兵器禁止条約を推進させようと訴える一方、安倍晋三首相は背を向けていると批判。被爆者、国民の「核兵器廃絶を」の思いにこたえ、条約を批准する政府をつくろうと呼びかけました。
翁長雄志沖縄県知事の急逝にふれ、米軍辺野古新基地阻止の遺志を力強く引き継ぐと表明。市民と野党の共闘を広げ「戦争のない、核兵器のない、基地のない日本をつくる新たな決意をする日としたい」と力を込めました。
浜田良之府議、西野佐知子京都市議も訴えました。
立憲主義取り戻す/真島氏、かわの氏/福岡
日本共産党の真島省三前衆院議員と、かわの祥子参院福岡選挙区候補は、福岡市内で「不戦の誓い、憲法9条を守り抜こう」と訴えました。
真島氏は、アジアで2000万人、国内で310万人以上の犠牲者に戦争が何をもたらしたのかと問いかけ、「犠牲者一人ひとりを思う時、受け止め切れない重さを感じる」と強調。「戦争の惨禍を経て手にした憲法9条を守り、平和な日本と世界を次世代に手渡そう」と呼びかけました。
辺野古新基地建設や戦争法強行など戦争する国づくりを進める安倍政権を批判。参院選での与野党逆転を訴え「市民と野党の共闘を発展させて、安保法制を廃止し、立憲主義をこの国に取り戻していく」と力を込めました。
かわの候補は、国連での核兵器禁止条約の採択や朝鮮半島の非核化・平和構築の進展など平和をめざす市民がつくり上げた激動の情勢を紹介し「日本の核兵器禁止条約参加と国際紛争の対話による解決を訴え奮闘していきます」と語りました。
(しんぶん赤旗2018年8月16日付)
○治安維持法国賠同盟青森県本部の署名行動に参加。私も県本部の顧問ですが、初代県女性委員長の時から8月15日の宣伝を県本部と合同で取り組んできました!戦前、治安維持法の名の下に多くの先輩たちが弾圧されました。その名誉回復と賠償を求める署名ですが、歴史を後戻りさせないために大事なこと。
○戦争マイネ、平和が一番/8・15青森11団体集会
「安倍内閣退陣、安倍改憲阻止」で共同する県九条の会、青森ペンクラブ、日本共産党、社民党など11団体は終戦記念日の15日、青森市の青い森公園で市民集会を開きました。
雨の中、「戦争マイネ(だめだ)、平和が一番」「子どもたちに平和な未来を」と書かれたノボリやポスターを掲げ70人余が参加。安倍改憲阻止へ3000万人署名の成功、市民と野党の共闘体制を築くことなどを盛り込んだ宣言を採択しました。
戦争を経験した門倉昇さん(84)が主催者代表あいさつに立ち、青森市民が犠牲になった青森空襲や、大勢の戦災孤児であふれていた終戦直後の上野駅の様子などを語り「二度と戦争を起こしてはならない」と訴え。安倍首相が憲法改正案を次の国会へ提出する意欲を示していることを批判し、「戦争する国づくりを狙う安倍政治を許さない。打倒へがんばろう」と呼びかけました。
集会では日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、社民党の三上武志県連代表、前衆院議員の升田世喜男氏が連帯あいさつし、反戦・平和を誓い、安倍改憲阻止へ力を合わせると表明しました。国民民主党の田名部匡代参院議員がメッセージを寄せました。
(しんぶん赤旗2018年8月17日付 北海道東北版)
○野辺地町議会議員補欠選挙の応援のために駆け付け、三上直人さん必勝を訴えました。