○アウガ補助金調査を/青森 百条委で不正明らか/高橋氏ら要請
日本共産党の東青地区委員会と青森市議団、無所属の中村みつお市議は9日、仙台市にある東北経済産業局を訪れ、2017年に破たんした青森市の第三セクター・「青森駅前再開発ビル株式会社」(通称・アウガ)が国の補助金を受け行った補助事業にかかわる疑義の徹底調査を求める要望書を提出しました。
同社の疑惑を調査するために設置されたアウガ問題調査特別委員会(百条委)では、見積もり合わせや事前着工、什器(じゅうき)無断貸し出しの不正が行われた実態が明らかになっています。
この日、百条委の委員を務めた共産党の山脇さとし市議と中村市議、吉俣洋東青地区委員長、高橋千鶴子衆院議員が参加し、渡邉守章商業・流通サービス産業課長と意見交換しました。
渡邉課長は、不正を行ったとされる工事業者から調査への協力を拒否されたとし、「指摘された疑惑の事実確認はできなかった」とこたえました。
山脇・中村両市議は、業者が見積もり合わせを認めていることや市議会の最終報告書の内容を示し「百条委の結果を重く受け止めてほしい」と訴えました。
渡邉課長は、初めて知った内容もあると述べ、見積もり合わせについては「不適切」だと認めました。
高橋議員は「事実を突き合わせることで、国、市、百条委が手を取り、できることはまだある」と語り、市への聞き取りなど今後の適切な対応を要望しました。
(しんぶん赤旗7月12日付)