◎議員任期中の出産/制度改善へともに/地方議員ネットと意見交換/高橋・畑野・吉良各議員
女性議員が任期中に出産する際の課題をめぐり、超党派の出産経験者の地方議員でつくるネットワークが30日、日本共産党議員らと国会内で意見を交換しました。高橋ちづ子、畑野君枝両衆院議員、吉良よし子参院議員が出席し、男女共同参画などに関する要望書も受け取りました。
国会議員や地方議員には、産休や育休などの法的制度が適用されていません。妊娠中の議員への対応は各議会に委ねられています。
意見交換では、「出産予定日まで仕事をしていた」「席が狭く、妊娠中に議席に座れない議員がいた」などの経験が語られました。
「出産させるために国会に送ったわけではないと言われた」「議会で提起すると『個人的なことだろ』とヤジをあびた」など、周囲の無理解についての指摘も出されました。
高橋氏は「日本共産党は、県議では5割超が女性。みんなが頑張っているが、ネットワークで制度改善につなげていかなければと感じた」と語りました。
ネットワークの結成を呼びかけた永野ひろ子豊島区議(民進党)は「議会は社会の縮図であるべき。政治の場に出産を考える女性がいることは、民主主義の健全な姿だ」と強調。「出産経験者の地方議員の約3分の1が日本共産党の方々。超党派でともに頑張っていきたい」と話しました。
(しんぶん赤旗2018年1月31日付より)