農地復興はこれから
宮城・石巻 高橋議員ら視察
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は25日、宮城県石巻市を訪れ、東日本大震災から6年を迎える被災地を視察しました。鈴木実党東部地区委員長が同行し案内しました。
視察した同市長面(ながつら)区を高橋議員が訪れるのは今回で3回目。同地は、北上川下流の追波(おっぱ)川河口付近にあり、大震災の津波で農地や住宅地が一時水の底に沈みました。
道路などの舗装工事が現在も続いていますが、県と同市では同地区の農地を再利用するために土のうで川をせき止め、水を抜く作業が行われ、現在水がほぼ抜き取られています。
鈴木地区委員長は「地元の人は内陸に移り『この場所で農業を続けられるのか』という声も出ている。被災者の農地活用にめどが立っていない」と説明しました。
高橋議員は「水に漬かっていた状況から比べれば、今のような土が見える状況は変わったと言えるが、復興はまだこれからだと思う」と話しました。
また震災時に追波川を遡上(そじょう)した波が堤防を決壊し、児童74人と教員10人が犠牲になった同地区の大川小学校を訪れた高橋議員は「慰霊碑」に手を合わせ犠牲者に思いをはせました。
午後は、同市内で「北上川河口部復旧・復興事業完成式」式典に、三浦一敏県議とともに参加しました。
(「しんぶん赤旗」2017年2月25日付)