南スーダンPKOから自衛隊撤退を
地元青森から政府に要請
青森市にある陸上自衛隊第9師団第5普通科連隊が南スーダンに派遣されようとしている問題で、青森県の平和委員会、民主医療機関連合会、新日本婦人の会県本部など8団体は2日、南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派遣する自衛隊に「駆け付け警護」などの新任務を付与せず、南スーダンPKOから撤退するよう、安倍晋三首相、稲田朋美防衛相あてに要請しました。
この日、県内外から寄せられた6579人分の署名を携えて日本共産党の吉俣洋・東青地区委員長、新婦人青森支部の北田文子支部長が上京。防衛省の担当者に要請書を手渡しました。
南スーダンでは自衛隊派遣の条件である「PKO5原則」が守られているとはいえず、「部隊の撤収を決断すべきであり、新任務の付与など論外」と指摘。「『息子が入隊するとき、国を守り、災害のとき国民を守るのだと誇らしく送り出した。しかし、今は不安で夜も眠れない』という自衛官の母親の声を聞いてほしい」(北田氏)、「私には中学生と高校生の子どもがいます。同級生の父親が戦死することになりかねません」(吉俣氏)と訴えました。
要請には日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が同席しました。
吉俣、北田の両氏は、地元選出の国会議員にも要請しました。
(「しんぶん赤旗」2016年11月3日付)