福島第1原発 共産党議員団が調査
相次ぐ事故 「安全管理徹底を」
高橋千鶴子衆院議員ら日本共産党議員団は10日、事故から4年5カ月たつ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を視察しました。
視察団は汚染水タンク群、原子炉建屋、凍土遮水壁の配管などを視察。免震重要棟の緊急対策本部で高橋議員が「厳しい環境での作業になりますが、みなさんの安全の確保が何より大事です。国会質問などで、できる限り頑張ります」と労働者を激励しました。
同原発では約7000人の作業員が廃炉作業に当たっており、8日には作業員の死亡事故が起きています。作業員の事故死は3人目。視察団は不十分な管理体制をただす質疑応答を行い、再発防止策の具体化など安全管理の徹底を求めました。
8日の事故を受け、作業は一部を除いて中止されました。視察団から「作業の遅れを取り戻すために安全管理がかえっておろそかにならないか。徹底した見直しが必要だ」などの指摘がありました。
小野明所長が死亡事故について謝罪し、作業員の安全確保と廃炉作業を進めていくと話しました。
原発視察のあと、視察団は楢葉町を視察。楢葉町役場で松本幸英町長と懇談しました。
視察団は高橋議員と赤嶺政賢、梅村さえこ、大平喜信、塩川鉄也、畑野君枝、畠山和也、藤野保史、堀内照文各衆院議員、倉林明子参院議員、いわぶち友参院比例予定候補、伊藤浩之いわき市議ら21人。松本町長との懇談には神山悦子、長谷部淳両福島県議、畑中ひろこ広野町議、馬場いさお浪江町議が加わりました。
(しんぶん赤旗2015年8月11日付より)