東北大雨被害 共産党、省庁聞き取り
高橋・岩渕・紙氏が要望伝える
今月中旬に発生した宮城県を中心とした東北地方の大雨被害をめぐり、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、岩渕友、紙智子両参院議員は27日、関係省庁に聞き取りをし、地域の要望を伝えました。
(写真)関係省庁に聞き取りをする(右から)高橋、岩渕、紙の各議員=27日、千代田区 |
15~16日にかけて記録的な豪雨に見舞われた宮城県。26日時点では全国で28の県管理河川が氾濫、住宅被害1626棟、農林水産関係の被害額は73億円に上ります。
党国会議員は現地での調査をふまえ、▽激甚災害指定▽災害救助法対象の自治体拡大▽7年間で3回決壊した名蓋(なぶた)川の堤防強化▽蛭沢(ひるさわ)川の落橋した丸山橋の復旧▽水没した矢ノ目排水機場の現状復旧ではなく機能強化―などを要望しました。
「名蓋川では応急復旧したところに災害が重なっている」と高橋氏は指摘。国土交通省は「県とよく協議する」と答えました。高橋氏らが「大崎市では、2015年、19年に続く3度目の被害になる。市長をはじめ地元では激甚災害の指定を強く望んでいる。昨年の水害も連続した災害とみて激甚指定しているはず」と求めると、内閣府は「検討を進めている」と答えました。
丸山橋については「仮設橋での応急復旧に取り組んでいる」(国交省)、矢ノ目排水機場については「再度の災害を防止する観点から、自治体と相談して必要な支援を行う」(農水省)との答えがありました。
異常気象と災害の予防のために、田んぼダムへの支援なども話し合いました。
(「しんぶん赤旗」2022年7月28日付)