改憲への地ならし、憲法審査会採決は許せません!
まだ連休中の人もいる中、衆院憲法審査会が開催され、国民投票法案が修正の上採決に付され、可決してしまいました! 自民、公明、維新が提出していた法案は部分的に投票環境を改善するもので、最大の問題点だった資力次第で広告量に格差が出る事、投票率の下限がないことなどには手をつけず。立憲が出した修正案は見直しを一年ではなく三年にしたもの。三年間は議論しない、という趣旨だとしていますが、与党は「この条文あっても本体の改正議論をしばるものではなく、議論は進めるべき」と明言。
むしろ、今年の憲法記念日に菅総理が国民投票法改正案のことを「憲法改正に関する議論を進める最初の一歩として、成立をめざしていかなければならない」とのメッセージを発表していること。本体改正と一体のものとして議論を進めていく事が改めて与党から表明されたことは重大です。
地元紙がコメントを取りに来ました。前述の通りのべたあとで、「環境権とか同性婚とか憲法見直す必要もあると思うか」との質問をいただきました。実は私、たった一度ですが、2005年憲法調査会に差し替えで出席、「国民の権利及び義務」というテーマでの議論に参加したことがあります。
この時、公明党などがさかんに環境権など「加憲」が必要だと主張しました。私は憲法は懐が深く、憲法13条幸福追求権や25条人間らしく生きる権利をもとに、たくさんの公害裁判や人権訴訟が行われてきたことを主張しました。むしろ、実態にあわせて見直すべきは法律であり、憲法12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」と定めています。憲法97条と合わせて、何度でも噛み締めなければなりません。
憲法調査会質問の議事録はこちら→ https://chiduko.gr.jp/kokkai/kokkai-913