「夜景は深夜労働がつくっている」と、元電通社員の故・高橋まつりさんが話していたそうです。東京に立ち並ぶ高層ビル、その窓の明かりの中に命削るように働く労働者たちが無数にいるということ。
25日午前は志位議長が、「自由に処分できる時間と未来社会」と題して、講演しました。志位さんは「自由に処分できる時間」は真の富であり、自由な発達の場を与えるとし、「資本家は、労働者によって作り出された、社会のための自由な時間、すなわち文明を、横領する」とマルクスの言葉を読み上げました。
午後は超党派の過労死防止議連総会。10年前に成立した過労死防止対策推進法は、過労死「家族の会」の皆さんが、過労死をなくしたいと防止法の制定を国会に求め、「過労死」という言葉が初めて法定されたもの。国が白書を毎年つくり対策を行うと書き込ませました。その後、過労死等(脳・心臓疾患等)の労災認定は10年間で306件から194件に減ったものの、精神疾患は436件から710件まで増えています。
27日には青森県トラック協会を訪問しました。本会議で私は、トラック労働者が14年連続過労死ワースト1だと指摘。葛西事務局長らは「HPで見ましたよ」と。「問題は国交省がちゃんとジャッジできるかだ。言葉通りやってほしい」との意見も。働く皆さんが自らの労働によって得るべき「自由な時間」を取り戻すために、さらに国会で頑張りたいと思いました。
※しんぶん赤旗2024年6月29日付「北海道・東北のページ」のコラムを掲載しています。