今国会最後の質問は、トヨタなど自動車メーカーの認証不正問題。昨年4月発覚したダイハツ工業の不正事案をうけ、国交省が全自動車メーカーに調査を指示、6月に5社が不正ありと公表しました。
型式指定というのは、排ガスとか、燃費とか、衝突耐性等々、国連基準を満たして初めて量産ができます。基準より厳しい数値を使ってのテストだからいいじゃないか、という人もいますが、開発段階のデータを流用したという手抜き。基準どおりの結果が出ないので、PCソフトを修正など、明らかな不正も。問題はなぜ繰り返される?昨年ダイハツが出した第三者の調査報告書は、開発競争の圧力というプレッシャーがあった、と指摘。これは、どのメーカーにもありうること。
実は、昨年のダイハツ不正事案うけ、再発防止のための有識者検討会がはじまっており、5月27日には自動車メーカーからヒアリングをやっています。調査報告の締め切りは5月末。ヒアリングする方もされる方も、頭の中には報告書があったのでは?どのメーカーがヒアリングに参加したのか?不正があったか何か聞いたのか?との質問に、それは言えない、と国交省。結局メーカーに甘いのでは、と指摘せざるをえません。
この日は、私の他に誰もこの件をとりあげませんでした。これまでも繰り返し不正があり、そたびに再発防止策と言ってきた中での重大事案。これを問題だと追及する党の議席があること。その意味をかみしめていました。