こども、トラック、こども・・・ダブルトリプルと、質問の日々。異次元の少子化対策の具体化「子ども・子育て法案」と、いわゆる「2024年問題」対策の物流2法案がほぼ同時に審議入りしたからです。
そんな中、埼玉の川口市まで足をのばし、トラック運送事業者の赤城さんに会いにいきました。トラック事業者の半数以上は車両10両以下の零細業者ですが、赤城さんは1~4トンで36台所有、岩手県出身のお連れ合いと頑張ってきました。「生まれ変わっても運送業はやりたくない」と、赤城さんのコメントが全国商工新聞に紹介されました。
4月からの労働時間規制で、賃金がもっと上がらなければ人手不足のままです。規制緩和で安易な参入が許され1・5倍に。そのため、荷主からは「他にもっと安くやってくれるところがあるから」と言われます。自らはトラックをもたずに取次だけをやる「水屋」と呼ばれる事業者が間に入り、中抜きもひどい多重下請け構造になっています。
数時間も待たせ、構内が狭いため路上停車をせざるを得ない。通学路だと邪魔者扱いされ、トイレも行けず、女性ドライバーには簡易トイレを持たせているという声も。中座すれば、駐禁キップを切られる。斉藤国交大臣は「女性ドライバーのトイレの話は初めて聞いた」と答え、警察も駐車許可証の周知を約束しました。
不十分な法案ではあるけれど一歩前進。現場の声がきっと、政治を動かすと、信じています。
※しんぶん赤旗2024年4月13日付「北海道・東北のページ」のコラムを掲載しています。