1月31日、自民党安倍派が政治資金パーティーによる裏金問題について、96人政治資金収支報告書の訂正を公表しました。
3年間の収入4億5309万円が記載漏れ。地元の安倍派・木村次郎衆議院議員は1月、過去5年間で236万円のキックバックがあったと会見。木村氏は、「そういうからくりがあるとは知らなかった」と述べました。その「からくり」こそ「裏金づくり」のシステムのはず。22年4月に安倍氏と4人の幹部の会合で、「還流」を廃止する方針を示したものの、結局還流は継続されたといいます。
今国会では、大臣や政務官、常任委員長や理事などが次々に交代。総入れ替え状態。別の派閥の自民党議員が、「安倍派は本当にひどすぎるよ。ちゃんと記載すれば合法なのに、わざと隠していたんだから」と、私に不満をもらしました。それはそうだけど、そもそも企業が参加者以上のパーティー券を購入したり、水1本で1万円の会費を払ったりなど、実態は形を変えた企業・団体献金そのもの。めざすべきは、日本共産党が法案を出した「企業・団体献金の全面禁止」です。
裏金の記事の下には能登半島地震の被害状況が報じられています。1次避難なお9557人、断水4万戸。水のない生活がひと月以上も続くなんて想像に絶します。裏金は犯罪です。「還流」ではなく、まずは水を。被災者の尊厳守り、希望を開くためにこそ働くべきです。そんな思いをこめ、2日3日、奥能登に入ります。
※しんぶん赤旗2024年2月3日付「北海道・東北のページ」のコラムを掲載しています。