その数十枚の写真は、亡きがらを毛布にくるんで穴に敷き詰めている写真、血まみれで体の一部がもうなくなっているこどもたちなど、衝撃の現実でした。「これがハマスに見えますか!」と、ワリード・シアム駐日パレスチナ常駐総代表部大使が叫びました。
12月1日、衆院外務委員会の理事メンバーと在京アラブ外交団との意見交換会に、穀田議員の代理で参加しました。ヨルダン、エジプト、シリア、レバノンの大使たちは、「一時休止ではなく、即時停戦を」と訴えました。しかもその懇談の最中に、戦闘が再開されたというニュースが。大使たちは、この問題は10月7日のハマスの攻撃から始まったのではないこと、イスラエルは占領状態なのに自衛権を主張するのはおかしい、と口々に訴え、イスラエルはガザの人々を丸ごとハマス=テロとみなして無差別に殺害していると告発したのでした。
5日、国際NGOの皆さんが国会に集まり、野党国会議員が同席する場で政府ヒアリングをしました。ロシアやハマスに対しては、国際人道法違反と非難するのに、なぜイスラエルに対しては言えないのか?外務省は岸田総理と同じく、「法的評価は難しい」と繰り返すのみ。
アラブ諸国の人々は、日本のことをとても好意的に見ているからこそ、即時停戦ともいえない日本政府にいらだちを隠しません。与党議員も含む私たちに、「最後までアラブの友人でいてほしい」と呼びかけたのでした。
※しんぶん赤旗2023年12月9日付「北海道・東北のページ」のコラムを掲載しています。