選挙の最中なのに、国会は毎日質問や会議に追われています。しかも軍拡財源確保法案や原発推進法案など、重大法案ばかり。19日はその一つ、マイナンバー法案について質問しました。
自分の情報が誰に何に利用されたのか、マイナポータルで履歴が見える。相手方に利用停止請求ができるが、「不正に利用した相手方がわかるのか」と聞くと、「一概に答えるのは困難」と。マイナカードには顔写真と暗証番号の登録が必要。認知症の家族の会が、顔写真がうまく撮れず何度も却下されると述べていました。横向いたり、目を閉じたり、口を開けたり。国がそれでもいいと言っても、「そういう写真を本人や家族が心情的に耐えられると思いますか。」と。また、暗唱番号はシールを貼って見せないようにするとの答弁に、(認知症なのに)誰が番号決めるの?と迫ると、「検討中」。そこまでして、マイナ保険証にする必要があるのか。
翌日は参考人質疑。政府の審議会委員の参考人に、「所得を正確に把握して、給付がすみやかにというが、正確に把握したら所得制限を厳格にし、払え、と迫るのでしょう?」と質問。参考人は、「所得をごまかしている人もいるから」としか答えられず。払いたくても払えない人まできっちりとりたてる。マイナ保険証も、国保料・税を滞納していれば窓口で一発でわかり、全額払ってくださいと言われるのです。
デジタル社会は、人間と人間らしさが不要になる社会なのかもしれません。
※しんぶん赤旗2023年4月22日付「北海道・東北のページ」のコラムを掲載しています。