2月6日未明、トルコ・シリアで発生した大地震で5万人になるかという死者、被災者は16万人を超えるともいわれ、胸がつぶれる思いです。
2011年、国会の復興特別委員会の視察で、トルコを訪ねました。日本と並ぶ地震大国トルコの復興政策と、FEMA(緊急事態管理庁)の体制について学ぶのが目的でした。東日本大震災の救援に来日した消防隊員が集まってくれて、心からお礼を言いました。99年に地震があったゴジャエリ県という都市に行くと、二階建ての分譲住宅があり、1階部分は商店になっています。お部屋を見せてもらい、安価で良質な住宅の提供や体育館形式の避難所がないことなど、多くを学びました。
がれきの隙間から、13日ぶりに夫婦が救出されるなど奇跡の生還が伝えられるたびに、驚きと希望を感じます。大地震などの場合、生存確率が下がる境界が72時間と言われます。2013年国土強靭化法の審議の際、私は「72時間以内の救助活動に必要な措置」という条文案に対して、実際に72時間を超えて助かる人もいる。一律に書く必要はない、と主張しました。今回の地震で280時間などの生存者がいるとは!諸外国からの救援活動は心強いです。そして、こんなにも多くの命が失われ、生活が壊されたという現実の前に、絶対に戦争なんてしている場合ではない。各国が集まって災害救助ができるなら、そのチームワークで戦争をしない世界をつくろう、と思わずにはいられません。