通常国会がはじまり、今週は衆参の代表質問が行われました。年末から、敵基地攻撃能力を明記した安保3文書、原発の延命や再稼働などの原発への回帰、異次元の少子化対策など、重大なテーマが次つぎと出される中で、日本共産党の存在意義が光りました。
志位委員長は、敵基地攻撃能力と5年間で43兆円という大軍拡について、7つの問題点を示し追及。国会軽視で米大統領と約束するという決め方の問題、「専守防衛」「自国を守るため」という二つの大うそなど、一つひとつ追及する志位委員長に与党席からは「平和ボケだ」のヤジが飛びます。
驚いたのは、維新の質問です。「戦後日本をほぼ丸腰にさらしてきた空想的平和主義から脱却し、戦争を抑止する真の平和主義へとかじを切ったことは評価」すると言ってのけたのです!そして、「絶対に敵国に侵攻を許されない強力な防衛力を持つことが不可欠」。最後は「核共有」を迫りました。これでは戦争そのものではありませんか!
増税については各党も批判しますが、敵基地攻撃能力の撤回を迫ったのは、残念ながら、日本共産党だけでした。戦前、命がけで戦争に反対した日本共産党。「新たな戦前」になるかもしれない重大なときに、反対した党がなかったなんてあってはなりません。
自席で拍手する党議員は9人。立憲からも拍手する議員が少しいましたが、議会の中では少数派でも歴史に恥じないという誇りと決意をもち臨みます。
※しんぶん赤旗2023年1月28日付「北海道・東北のページ」のコラムを掲載しています。