2003年5月、7月と最大震度6強の宮城県北部連続地震がありました。当日仙台市のブロック事務所にいた私は、新幹線が止まったため帰れなくなり、翌朝から被災地にむかいました。国会調査団が東北新幹線の橋脚の調査で岩手県の紫波町、石鳥谷(現花巻市)に来た際にも、同行させてもらいました。その後議員団の追及により、東北、東海道、山陽の各新幹線で阪神淡路大震災後に国が指示した耐震補強を行っていなかった高架橋脚が約4400本もあることが判明しました。
あの年から19年、阪神淡路大震災からは27年もたっています。当然耐震補強は終わっているものと思っていました。昨年の質問の際国交省は、橋脚などの土木構造物は、「ひとたび被災をすれば人命や長時間に及ぶ輸送障害につながるため、耐震補強の進捗状況についてJRから国は報告を受けている」と答えました。なので報告受けているはずだよね?実際は返事がきたのは質問本番。結局、高架橋はJR東日本管内で5万5千本中3万6千本、橋脚は7千本中3千本補強済みで、合計62000本中4万、まだ64%だと!驚きました。
地震の翌日から、仙台空港への臨時便が出て、私も、飛行機、車、一部区間のみ徐行運転している新幹線と、遠回りしながら東北各地を回っていました。4月14日の全線開通は良かったと思うし、感謝もするけれど、再開ありきで安全をないがしろにしていないか?と一言、言わせてもらいました。