福島県沖の最大震度6強の地震をうけ18日、羽田から仙台空港に飛びました。
白石市では、3・11の時は一部損壊で「高速道路料金しか、支援はなかったよ」と70代後半の男性。ストッパーがあったが、食器棚一つ残し、あとは役立たず。「ヘルメットをとろうとしたが、揺れが激しくてできなかった」と。次のお宅も外壁にヒビが入り、内壁が落ちています。「連続した被災であることを考慮して」と求めました。2019年から一部損壊の中に「準半壊」ができて災害救助法の住宅応急修理ができるようになりました。内閣府も丁寧に対応したいと答弁。
仙台市の温泉旅館では、やっとコロナ前の6~7割の客が戻ってきたところ。やはり連続した被災を考慮してグループ補助金をと求めました。
国の重要伝統的建造物群に指定されている村田町「蔵のある町」も、まさに昨年の地震に続く被災でした。ほとんどが個人所有。「蔵をもっていても直すばかり。次の世代に残していいのか」という声もあると聞いて、胸が痛みました。
文化庁は昨年も7割補助をしていますが追加は可能と答えました。「決めるのは住民自身だけど、選択肢を示したい」と訴えたのに対し、国交大臣は、「文化庁、農水省と連携して、歴史街づくりを支援する」と答弁。委員会終了後「写真を見たけれど、大変だね。ぜひ町も相談してもらいたい」と声をかけてくれました。
現地を見ることの大切さをかみしめ、頑張ります。
※しんぶん赤旗2022年3月26日付「北海道・東北のページ」のコラムを一部変更しての掲載です。