5年前初めてとりあげた時、環境大臣が「ご質問をうかがいながら、化学物質過敏症、大変深刻な状況になっているなということを感じました。」と答えました。問題はあの時も今も、どの省庁も同じ答弁を繰り返すこと。「いわゆる化学物質過敏症については、その発症メカニズムについて未解明な部分が多く~」と。2月16日の予算委員会分科会で、私は厚労大臣に、「解明するつもりがあるのか!」と迫りました。
農薬や殺虫剤、塗料や芳香剤など微量の化学物質に繰り返し暴露することで頭痛やめまい、吐き気、呼吸困難など様々な症状が現れます。予備軍も入れると1000万人とも言われ、電磁波、香害などを併発している方も多い。「75歳の母に車イスを押されて伊豆の山に逃げた。ブレーカーを落とし、電気なし、冷暖房なし、無農薬、無添加の生活」と、化学物質と電磁波障害で苦しむMさんのメールを読み上げました。沢山の方から、取り上げてくれて嬉しいとメールがきました。
私も最初は、岩手のKさんを通して聞いたことがある程度でした。ある時、経産省が新規に製造・輸入する化学物質の量を緩和するという小さな記事をみました。はっとして、Kさんからいただいた当事者たちの声を読み、どうして今までとりあげなかったんだろうと悔やみました。
香剤の使用規制、各都道府県に専門外来を、学校での対応、障がい者差別解消法など各省庁に具体的提案。「なんとしてもこじ開けたい」と迫ったのです。