「田村智子さんの質問の途中で中継が切れた。NHKに抗議した」といった声が党本部に何本もきています。教育テレビで放送してくれたらとは思いますが、TV放映をするかどうかは国会が決めるので、NHKに責任はありません。
国会審議の大部分は、中継がありませんが、地味でも生活にかかわる大事なことを議論しています。わが国交委員会では3月31日、流域治水法案についての参考人質疑がありました。
一昨年の東日本台風の時私は、宮城や福島の声をとりあげ、「住民は何度も水害に見舞われ、改善点を提案してきた。住民参加で進めるべき」と求めました。流域治水は、まさにそこがカギ。気候変動により災害の激甚化、頻発化が進む中、ダムや堤防頼みの治水ではなく、流域全体で水を逃がしたり貯めるなどして被害を小さくするという「流域治水」へ転換する時なのです。
「下流を守れば上流が被害などの対立をどう調整していくか?」との質問に、与党推薦の山田参考人は、「歴史的なたたかいがあった。互いが理解しあうために、間にたつ仲介役が必要」と答弁。2018年7月の西日本豪雨では、岡山県真備町などを調査し、本来はダムが緊急放流で被害を大きくするのを避けるために、事前放流をするべきだったと指摘してきた磯部参考人。事前放流については、ルールづくりが法案に盛り込まれました。
各地で治水対策は大きな関心事。地味だけど、大事な事をやっています。
※しんぶん赤旗2021年4月3日付「北海道・東北のページ」掲載のコラムです。