先週は、森喜朗東京オリ・パラ組織委員会会長の女性蔑視発言で揺れに揺れた国会。今週は、菅総理の長男による総務省官僚への異常接待が大きな焦点に。どちらも「女性」が大きなキーワードでした。
9日の本会議の前日夜に、立憲の議員から「明日は白い服を着てきて」と、メールがきました。2018年の#MeToo運動の時は「黒い服を着て、集まりませんか」とメールがありました。今、野党議員はメール一本でさっと集まり、行動する連携ができています。
森氏は、国会内外の世論に押され、辞任に追い込まれました。ところが後任に橋本聖子氏が後任に就任したのは既定路線のよう。「発言の後だから、次は女性」という発想に、強い違和感があります。正当な評価はできないのか?大会組織委員会は女性理事4割が国際公約。その半分も達成できておらず、政府は第5次男女共同参画基本計画で、2020年女性の登用率30%を断念してしまいました。ジェンダーギャップ指数世界121位という不名誉な日本の実態をさらけ出したといえるのでは。
一方、総務省官僚が16年から38回も東北新社の接待を受けていた中で、一人7万4203円という断トツの高額接待を受けていたのが、政府広報官の山田真貴子氏。菅総理は「引き続き活躍してほしい」と言います。山田氏は政府にとって女性活躍の象徴のような存在。だからこそ、こんな活躍は悲しすぎます。もうすぐ3月8日、国際女性デー。
※しんぶん赤旗2021年2月27日付「北海道・東北のページ」掲載のコラムです。