数年に一度の暴風雪という中、北海道寿都町に行きました。高レベル放射性廃棄物最終処分場の「文献調査」に手を挙げたことで、全国の話題になった町です。
初の原発稼働から50年。全国の原発から出た使用済燃料は、ガラス固化体換算で約26000本。これを更に4万本まで、300m以上の地層に埋設処分する計画。10万年ともいわれる中、人間が責任持てるのはそのうちせいぜい100年にすぎません。
片岡春雄町長は、「原発を動かす以上、核のゴミは出る。国を責めるだけでは無責任。」と語りました。私は、青森県は最終処分場にしないという覚書があるが、だからと言って他の町が手を上げたら嬉しいとは思わない、と述べ、「ゴミ捨て場がない」からこそ反対してきたのであって、無責任なのは政府・与党です。「一石を投じた」というが、寿都に対する思いが強いなら、「それを町民にちゃんと説明し、みんなで決めていくべきでは」と迫ると、町長も苦笑い。
住民との懇談では、10歳の娘に「寿都のこと見捨てないでくれて有難う」と言われたと涙ぐむMさん。「ママが寿都を思って行動してくれるのはスゴイことだよ」と言われたTさん。みんなの思いを聞いて、今は町民が分断されているけど、きっと乗り越えられると思いました。周辺の町村議会では、保守系議員とも共同して「核抜き条例」制定めざしているという報告が次々!核保有大国を包囲する核兵器禁止条約のローカル版だね、と激励しました。