「♪だから言ったじゃないの」(松山恵子)というフレーズが頭の中をぐるぐる回っています。「GoToトラベル」の全国一律停止と。でも12月28日から?「年末年始は医療機関が手薄になる」というなら、そこに患者が殺到したらどうするのか?
2月6日の予算委員会を皮切りに、「検査は身近なところで」「感染症対応には増員が必要。病床確保の財政支援を」などと訴えてきました。トラベルについては、全国単位の旅行推進ではなく、都道府県内の旅行支援や、自治体が行う関連業者への独自支援策に後押しをと訴えてきました。
政府は7月にトラベルを前倒し開始後、一部除外と解除を繰り返し、キャンセル料に税金を投入する始末です。夜中でも変更の事務連絡が相次ぎ、地方の観光協会から「助けてください」とメールが来ました。大手旅館の主人は、宿泊客の8割が利用しても、前年並みには届かないと言います。ソーシャルディスタンスが必要だし、宴会が全廃だからです。絶対必要という沖縄の観光業者も、「医療体制確保は前提と思っていた」と、第2波に直撃された心情を打ち明けました。政府の見込みの甘さと決断の遅さが最前線の医療現場を苦しめ、観光関係者も疲弊しています。
演歌の文句は古いから、亡くなった小松政夫さんならと探してみました。「もう!知らない、知らない、知らな~い!」という文句がありましたが、政治家はそうは言えませんね。来週水曜日、質問に立ちます。
※しんぶん赤旗2020年12月19日付「北海道・東北のページ」のコラムのタイトルを一部変更しての掲載です。