ちづ子へのエール住民とともに(質問のエピソードと会議録など)
ちづ子通信

命守る人たちの言葉

 昨年12月、岩手、宮城、秋田、青森を医療調査で回りました。厚労省が424の公立・公的病院の再編・統合を名指ししたため、職員の引き抜きや、民間に行くべきか?と不安を感じた職員も。「命をまかせられない」とがん患者が入院をとりやめるなど、影響の大きさがうかがえました。
 岩手県の野原勝保健福祉部長は、「地域の実情を反映していない。機械的なデータによる評価は考慮しない」と、きっぱり。国立病院機構盛岡病院は、15年前に小児科病棟が閉鎖され、質問したことがあります。なんと今は、重度心身病床が40床、小児救急も再開しています。岩手医大が隣町に移転し、盛岡市立病院では救急受け入れが急増しました。医師、スタッフも増員して、「まず、断らない。最後は医大があるから」と加藤章信院長。「あってもいい病院から、なくてはならない病院になりたい」と、名峰・早池峰(はやちね)山を指しながら言いました。
 秋田県の安藤豊・羽後町長は、「ごしゃいだ!」(怒った)報道を受けてすぐ、「病院は存続します!」と明言。厚労省は10キロ内に病院があればよいという。「10キロをバスに乗って来る患者にもう10キロ行けと?足せば20キロじゃないか」。町立病院の鎌田敦志院長も、「地域に一つしかない病院です」、得意分野を生かして、近隣の病院と連携しあう「風通しのよい関係です」と。胸に響く言葉を集めながら、国会でぶつけたい。

※しんぶん赤旗2020年1月8日付「北海道・東北のページ」掲載のコラムです。

岩手県庁で野原勝保健福祉部長らからヒアリング=19日、盛岡市内
盛岡市立病院で 加藤章信院長らからヒアリング=19日、盛岡市内
羽後町役場で安藤豊町長からヒアリング= 25日、羽後町内
町立羽後病院の鎌田敦志院長らからヒアリング= 25日、羽後町内

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