台風で被災した人のいる避難所で、ストーブを囲んでいた皆さん。「共産党?いいよ。お世話になっている」「自民党?見学に来た」
り災証明書がまだ届かない。1メートル以上か未満か、その差に納得いかない。「足腰悪いから、低いところに全部置いている。みんなやられた」「遠くの住宅ばかり勧められても」などと声が。「床上110センチ。波打った畳をモニュメントのように立てているよ」には、びっくり!
帰り際に、私の腕をつかんだ女性が、「悔しい。体が思うように動かないから。もっと被災者に寄り添ってほしい」と訴えたのが忘れられません。
26~28日、三つの委員会で質問しました。「いい指摘だ!」と何度も声が上がったのは、災害救助法の生活必需品について。「何もないから仮設が決まっても入れない」との声です。
国の事務取扱要領には、「新たな生活をはじめるにあたり、日常生活を営むのに最小限必要なものを給与又は貸与」とあります。下着や毛布、せっけん、歯磨き、トイレットペーパー、食器、炊飯器等々。
しかし「テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコン、電子レンジ等」は認められないと明記!必需品じゃないか?「最小限必要なもの」と繰り返す答弁に、委員会室は苦笑が漏れます。
国の災害対策パッケージは「被災者に寄り添う」を強調しますが、「本当に被災者の目線に立てば何がみえるか?」と迫りました。
※しんぶん赤旗2019年11月30日付「北海道・東北のページ」掲載のコラムです。