「一瞬も一生も美しく」 誰もが知っている資生堂のキャッチコピーです。その資生堂の口紅を唯一つくっているのが神奈川県鎌倉工場でした。2009年5月、派遣会社アンフィニが同工場で働く労働者24人を解雇。うち7人が資生堂を相手取り、正社員としての職場復帰を求め提訴しました。裁判では雇用主であるアンフィニの責任だけを認める一部勝訴。しかし25日、救済を申し立てていた東京都労働委員会の仲裁により、和解が成立しました。鎌倉工場はすでに閉鎖されていますが、和解の日までの地位を確認する、全面勝利和解です!
美しい女優を次々登場させるCMに50億円も使う会社が、時給1000円の社員24名を雇用維持できないはずがない。会社の都合で派遣や請負を繰り返しながら、ラインリーダーとして正社員を指導する立場なのだ。と、2010年厚労委員会で追及し、当時の長妻大臣は、審議中だった派遣法案の「みなし雇用契約」にあたる可能性を認めました。同年10月、田村智子参議院議員、畑野君枝現衆議院議員とともに工場を視察しました。「明日から来なくていい」と言われてから8年間。26日、赤旗一面に載った原告、支援者らの満面の笑顔を見た時、ああ、彼女たちこそ、「美しい!」と思いました。