ちづ子へのエール住民とともに(質問のエピソードと会議録など)
ちづ子通信

熊対策にはあらゆる知恵と経験を

ちづこ通信11月

      熊対策にはあらゆる知恵と経験を。

 連日熊が市街地で目撃され、死傷者も増えています。7年前から警鐘を鳴らしていた秋田県立大学の星崎和彦教授に会いました。「九州の熊は絶滅したが、秋田でも絶滅させたいか?」と聞かれました。あの熊はどこから来たのか。熊の動態を知ることなしに駆除し続けてはやがて絶滅する。今は緊急事態だけど、熊との境界を山側に押し返して「人とクマとの共生」を目指したい。駅から歩いて行ける千秋公園にブナ林があるのは他県にはないこと。でも人を立入禁止にすれば快適すぎて熊が居ついてしまう。人の気配をさせ、ちゃんと恐れさせることが大事。

秋田県猟友会の渡邊卓也事務局長によると、猟友会は県内8つの支部、会員は1400名。会社員や自営業など本業があるが、箱罠を仕掛けると1日1回は見回りをしなければいけない。猟銃の管理は厳重で、鍵のありかを家族に教えることもできない。それほどの緊張感をもってやっているのに、処遇や社会的地位も理解も低すぎます。

 緊急銃猟の実施には住民避難が必要です。万一人に流れ弾が当たってはならないから。猟銃と違ってライフル銃は貫通してしまうのです。住民の理解と協力が不可欠。一昨年も大量出没があり、人間の食べ物を覚えた子熊が戻ってくる。いわゆる「お袋の味」は忘れないし、熊の好みは人間に近いのだと。昔から熊とつきあってきた猟友会の知恵と経験に学ぶこと。大学や公的研究所など、多角的な専門人材が必要だし、拡充しなければ。

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