桜を見る会やカジノ汚職、ウソと隠ぺい、三権分立の否定、何でもありの安倍政権ですが、毎日のニュースがコロナ一色になり、全てが闇に葬られてしまうのか?と思っていた頃、週刊文春のスクープが世に出ました。あの、森友問題で自ら命を絶った近畿財務局の職員の残した手記が3回忌にあたって明らかとなり、提訴されたのでした。
当時私は予算委員として、野党の連日の追及にあわせ、籠池氏の証人喚問など、野党理事と連携し政府与党に迫っていました。総理は「私や妻が関与していれば、間違いなく私は議員を辞職する」と声を張り上げました。私はこの答弁を聞いて、これはまぎれもなく事実であり、総理案件であることを確信したのでした。総理を守るため佐川局長が書類はない、といったその時から辻褄合わせの改ざんをやらざるをえなかったこと。泣きながら改ざんに抵抗したけど拒めなかったことなどを手記は克明に記しています。それでも佐川局長は栄転し、誰一人責任をとらないまま、政権は平気で公文書改ざんや破棄を続けています。
同時に官僚がどんな気持ちで仕事をしているのか、深く考えさせられました。総理や大臣を守るための不本意な仕事と、自らの良心の間でどれほど苦しんでいるのか。野党の追及をかわすために費やす時間も。
青森県選出議員として、霞が関友の会や農水省県人会などにできるだけ参加するようにしています。去年も台風被害で同じ現場を見た本省職員と話しあったり。本来持っている官僚の真面目な思いが生かされる政治になるよう、国会も役割を果たしたいと思います。