2日、山形県の天童市と山形市で学童保育の5施設を視察し、県学童保育連絡協議会と懇談しました。
山形県の学童保育は35市町村308カ所あります。公立民営が多いのですが、全国は常勤職員が4分の1に過ぎないのに山形県は5割を超えています。保護者や指導員たちが自らつくり、粘り強い運動が行政を動かしてきたと感じます。
今年新築移転した天童市の高だま第一第二児童クラブ。三角屋根の建物は左右対称で、玄関は2つだけど、真ん中が職員室でつながっています。明るく開放的なフロアで子どもたちは楽しそうです。山形市では、学校の中にある児童クラブは2教室ですが、最初は一教室60人でした。
案内してくれた社会福祉協議会の会長と、お出かけする子どもたちはハイタッチ! 私にまで。ちょっとうれしい。
校長先生は「学期ごとに連絡会を開いて、情報交換します。いつでも子どもの様子を教えてくれるので連携できます」とのこと。
この道30~40年のベテラン指導員の話にひきこまれました。
学童はタテ社会だからこそ成長に役立つ。下級生は上級生にあこがれ、上級生は自覚を強める。そうして「人は成長していくのよ」と。でも人手が足りず、給料が安い。夏休みは11時間も開所し、休みも交代もない。男性は結婚したら辞めていく。日本の未来がかかっています。
最後に片桐崇副会長の名言。「子どもに近寄れば答えは近い」
※2017年8月6日付しんぶん赤旗「北海道・東北のページ」に掲載されたコラムです。