わが母校である弘前大学の学生たちが、給付制の奨学金創設などを求め、1400名の署名も集めて文部科学省に要請しました。「卒業するとき、(奨学金で)800万円の借金を背負う」「受験期に父親をなくし、保証人もいないので奨学金もあきらめた」「無利子奨学金に不合格。アルバイトに追われ、教採の勉強も難しい」「両立できずに勉学をあきらめた友人もいる」と、実態を訴え、国際人権規約の留保を撤回した「高等教育の無償化へ踏み出すべき」と求めました。文部科学省は、政府で検討会を行っていると答えつつ、「財政当局との折衝が厳しい」と繰り返す。学生たちは、「一昨年は一度給付制を予算要望していたはず。なぜできない?」「貧しい学生にも学ぶ機会を。教育にお金をかけるべき」と、迫りました。
行政言葉の不可解さに率直に意見をぶつける学生たちに対し、「訴えはもっともだ。省としては学ぶ意思がある人への支援の在り方を考えており、皆さんの思いはほかの担当者にも伝えたい」という課長補佐の答弁が地元紙にもばっちり報道されました!