ちづ子へのエール住民とともに(質問のエピソードと会議録など)
ちづ子へのエール

子どもの貧困対策法から7年 困難抱えた子どもたち・学生たちとともに歩む
小河光治さん(公益財団法人あすのば代表理事)

 「小河さん、本当にこれでいいの?」

 2013年初夏、子どもの貧困対策法案について、こう高橋千鶴子さんに聞かれたときのことをいまも忘れない。

 「これでいい」とは思っていなかった。しかしながら、何度も成立が危ぶまれたが、やっと成立の光が見えかけてきたときのことだった。

 「小さく産んで、大きく育てる」

 私は、あのときのこの決意をいまも大切にして子どもの貧困の解消に向けて尽力している。

 当時勤務していたあしなが育英会の遺児学生らが提唱し、集会やデモなど他の市民団体の方々と連携してすすめてきた運動に、高橋さんはじめ党派を超えた国会議員の方々が連帯して寄り添い続けていただいた。そして、超難産の末、議員立法として子どもの貧困対策法が成立した。

 あれから7年。この法律の「産みの親、育ての親」のおひとりである高橋さんは、子どもの貧困対策推進議員連盟のキーパーソンとしても、いつも子どもたちの声に耳を傾けていただいた。

 理不尽なさまざまな困難を抱える子どもや若者たちへの高橋さんの温かいまなざしと「ほっておけない」という深い思いはどこからくるのか。あるとき、高橋さんから教師時代に厳しい環境におかれていた生徒たちのお話をうかがって「そうだったのか」と納得した。

 こうした子どもや若者、お母さんやお父さんの声や思いを大切にし続けている高橋さんこそ、今後も国会でもっともっと活躍していただかなくてはならない。末永くよろしくお願いいたします!

公益財団法人あすのば代表理事

小河光治

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