「やめてくださいよ~っ!」思わず絶叫していました。根本厚労相もびくっとして、自席へ。そこへ「時間です」の紙が?!。「大臣の長い答弁のせいです」。通常国会開会の4日前ですが、24日厚労委員会の閉会中審査が開かれました。
賃金、労働時間、パート比率などを調査する毎月勤労統計。そのデータに偽りあり。なんと15年間も隠ぺいされていたことが発覚、予算案を修正し閣議決定をし直すという前代未聞の事態になりました。
しかし2011年以前の元データが破棄されて、修復ができません。「本当にないんですか?」と私。公文書管理法では、保存期限の過ぎた文書を破棄する時は内閣総理大臣の同意が必要です。「絶対にある。もし破棄なら、意図的隠ぺいだ」と迫ると、根本厚労相が立ち上がって、特別監察委員会の報告書の該当部分を長々と読み始めたというわけ。
「質問妨害だ!」と野党席からも声が。委員会終了後、「ちゃんと答弁しようと思って」と厚労相が謝りにきました。
自らの隠ぺい工作を、つらつらと言い訳した厚労省自作自演の報告書を「第三者調査」なんてとんでもない。総理に報告されたのは昨年の12月28日。総理のご指示は?「しっかり取り組め、と言われました」。去年のデータねつ造問題のようにならないよう「うまくやれ」とでも言われたのでしょうか。
いよいよ28日から通常国会が開会です!
※しんぶん赤旗2019年1月26日付「北海道・東北のページ」掲載のコラムです。