去年の9月、青森県総合防災訓練に参加しました。ミサイルを想定した避難訓練では、子どもたちが校庭で整列し、並んで走り、体育館に入ると隅っこに固まって頭を抱えてしゃがむ。すごく違和感!走っている間に着弾しているでしょう?とも。
今年は南北会談、米朝首脳会談など劇的な変化が起こっています。「対話は意味がない」と言っていた安倍総理は孤立。国会最終盤、内閣不信任決議案への与党の反対討論で、「歴史的な米朝会談を実現させた」と総理の手柄として発言したのには、のけぞりました!
菅官房長官は、「日本にいつミサイルが向かってくるかわからないような状況は、明らかになくなった」と表明し、地対空誘導弾PAC3の撤収と避難訓練の中止を発表。ではどうして、陸上イージスは配備なの?一基1343億円、30年間で2基4664億円。「アメリカの兵器を買え」というトランプ大統領への配慮としか説明がつきません。秋田では住民説明会や県、市議会でも防衛省への質疑が行われ、反対の声が急速に広がっています。28日の住民説明会では懸念の声が相次ぎ、「ドクターヘリを飛ばすのと、ミサイル迎撃と、どちらを選ぶのですか?」といった質問に、防衛省は答弁に窮したと報じられています。
なぜ今、陸上イージスか。住民が納得する説明など、できるはずがありません。
※しんぶん赤旗2018年8月4日付「北海道・東北のページ」に掲載されたコラムの原稿に加筆したものです。