ちづ子通信

<新春対談>高橋ちづ子衆院議員 × ふなやま由美衆院比例候補

 「東北の命綱」として5期13年間活躍してきた高橋千鶴子衆院議員と、衆院比例東北ブロックで初の2議席目に挑戦するふなやま由美衆院比例候補(仙台市議)が2016年の野党共闘のひろがりから2017年の展望、2人の党との出会いまで語り合いました。

 

(第1回)野党共闘へ現場は止まらない 高橋さん
     東北初の2議席へ頑張る ふなやまさん

対談する(左から)高橋議員と、ふなやま候補=6日、仙台市

対談する(左から)高橋議員と、ふなやま候補=6日、仙台市

高橋千鶴子 あけましておめでとうございます。
ふなやま由美 おめでとうございます。

 ◇東北が全国励ます

高橋 ふなやまさんが仙台市議の現職でありながら比例候補を決心してくれたことにみんな喜び決意を深めています。一緒に頑張りましょうね。
ふなやま はい。なんとしても東北初の2議席を勝ち取るために、頑張ります。よろしくお願いします。
高橋 昨年の参院選1人区での東北の5議席勝利は、市民と野党の共闘の道をさし示すものでした。宮城が最初に政策協定を結んで桜井充さんを擁立したことも、全国を励ましました。
ふなやま ありがとうございます。私が住む仙台市太白区でも戦争法に反対する市民の抗議行動「たいはくアクション」が定期的に行われていて、この姿こそが政治を変えるのだと実感しています。
高橋 本当にそうですよね。

 ◇市民運動のうねり

ふなやま 昨年、集団的自衛権行使容認と安保法制の強行採決を許さない市民運動が強いうねりになって「野党が一緒になって安倍政権を倒してほしい」という市民のみなさんの期待を感じました。以前は考えられなかった、民進党や社民党と共産党が並んで宣伝することが当たり前の光景になりました。
高橋 2015年9月の国民連合政府の提案から、私もいろんな方たちに「提案」を持って行きました。共闘がまとまるかどうか、「もう無理かな」と思うこともありました。
ふなやま そうだったんですか。
高橋 でも現場は止まらない、というか私は東北で各県の動きを見ているから、きっと野党共闘はできると信じていました。岩手では一昨年の知事選で現職の達増知事を初めて共産党が応援しました。4野党党首が盛岡に集結して握手。そこから全国に広がりました。当時の知事秘書だった木戸口英司さんが当選しました。党県議が初の3議席に前進したのも大きい。福島でも、第2原発の廃炉など「オール福島」のうねりの中で、民進党の増子輝彦さんは「原発再稼働反対」を明確にして選挙戦をたたかい、現職大臣を破りました。昨年の9・19は、私も福島で増子さん、社民党県議とともに共同街宣をやりましたが、聴衆は「野党は共闘」のプラスターを持って、「さあ、次は総選挙!」という期待がみなぎっていました。
 TPP(環太平洋連携協定)反対を貫いた山形の舟山康江さんを共産党は全力応援。JAとも懇談を深めてきました。年末の山形県党会議で「野党共闘の要は共産党のみなさんです」と舟山さんは強調されていました。議席に届かなかった秋田でも、共産党の藤本ゆりさんが一昨年9月の国民連合政府の提案後、いち早く出馬表明して全県に野党共闘を呼びかける風を起こし、松浦大悟さんと気持ちよい共同をつくりましたね。大きな意義があったと思います。

 ◇党躍進が大きな力

 ――野党共闘の実現に日本共産党はどんな役割を果たしてきたのでしょうか。
ふなやま 党宮城県議団が2015年の県議選で4議席から8議席に倍増したことは大きかったと思います。
 県議会の中で超党派の「脱原発をめざす県議の会」ができるなど共闘の取り組みが進みました。共産党の躍進が市民要求の実現にもつながっていると思います。
高橋 国会でも、2014年総選挙で8から21議席になったことが大きな力になりました。まず、議案提案権を持ち、すぐに政党助成金廃止法案や企業献金禁止法案を提出しました。審議もされ、今も継続中です。新人議員人も大活躍し、他党議員から「共産党はいいですね。どうやって候補者をみつけてきたの?」と言われたり。(笑い)党の躍進は、国会運営においても無視できない存在力となり、野党共闘の土台をつくったと思います。
ふなやま 国会でも注目されているんですね。
高橋 私は、暮らしの問題でも一致できることがあると示すのが自分の役割だと考え、昨年の通常国会では6本の野党共同提案者になりました。全部で15本、それが参議院でも共通政策になりましたね。
 総理が表明上とはいえ、「働き方改革」や最賃底上げを掲げるのも、論戦と世論を無視できないからです。子ども医療費無料化などは、全国の自治体の取り組みが国に迫り、とうとう窓口無料の場合、国庫負担金を減額するという国のペナルティーを入学前までは廃止すると決めました。国会でも私自身ずっと取り上げてきましたが、子育て世代の議員が増えて次々と質問しました。署名や手紙を束ねて、新婦人のみなさんと赤ちゃんを連れたママたちが厚生労働大臣を直撃したり、国を追い詰めましたね。
ふなやま 子ども医療費は、宮城は無料化の対象が全国最下位だったのが42年ぶりに対象拡大しました。仙台市も拡大が決まりました。市民の運動と共産党の躍進が与えている影響は大きいです。
高橋 すごいことですよね。

 

(第2回)ママも若者も輝いていた ふなやまさん
     勝てば「悪法」撤回できる 高橋さん

%e7%84%a1%e9%a1%8c高橋ちづ子 衆議院で安保法が通った日、若い人たちが国会を取り巻いて「安倍内閣退陣」を訴えていたのが忘れられません。総理はそれらの運動について、成立すればいずれ収まるという意味で「私は国民を信じています」と言いました。
ふなやま由美 市民の自発的な運動だと認めたくなかったんでしょうね。

 ◇デモの印象ガラリ

高橋 そう。学者と学生たちのデモを激励した時は、静かな行進で、そもそもデモなんて慣れてない人たちなんだと新鮮でした。その中に創価学会の三色旗があったりね。「将来振り返ったとき、なぜあの時反対しなかったのかと後悔したくない」と若い弁護士さんが訴えていたのも印象的でした。
ふなやま そうですよね。街頭宣伝なんて初めてというお母さんたちが、勇気をふりしぼって自分の思いを素直に語っていて、その姿は凄かった。集会で、抱いている赤ちゃんの靴が脱げ落ちて、それをみんなで一緒に探したり、力をあわせて一生懸命に参加されてました。宮城の「KIRAKIRA☆9」とか、9条を守ろうという若者の宣伝やパレードも盛り上がり、「民主主義ってなんだ」って訴えは凄く響きました。
高橋 かっこいいよね。スマートホンで原稿を見ながら訴えたり、今までのアピールとは違う姿で。
ふなやま これまでのデモ行進のイメージをガラッと変えて、元気に笑顔で「自分たちが主権者」って輝いていました。それと宮城県では、「安保法制廃止を求める女性議員・元議員有志の会」もつくられました。もともと宮城の女性議員は、勉強会やランチ会など超党派で交流があったんです。
高橋 そうだったんですか。
ふなやま 共産党の女性県議が増えたこともあって、結束がより強まりました。参院選では桜井充さんを応援する女性議員の会を立ち上げて運動しました。宣伝で使うヒマワリの造花を私が準備していたんですが、みんなで掲げて応援するので、最初買った数では全然足りなくなって、宣伝のたびに買い足していました。あんなに明るく楽しい選挙もなかなかなかったですね。

 ◇追及に他党も共感

 ――安倍政権の暴走とたたかう国会の様子を教えてください。
高橋 自衛隊南スーダン派遣部隊の「駆け付け警護」任務付与について昨年10月の予算委員会で、あの時は青森から派遣されるということもあって、絶対に何かいいたいという強い気持ちがありました。それで、防衛省の白書に「リスクが増える」と書いてあると追及したんですよ。そうしたら総理が「永田町よりは遥かに危険」だと茶化した答弁をしました。頭にきて「絶対に許せません。それを隊員や家族の前でいえるんですか」と訴えました。
ふなやま あれは本当にひどかったですね。命の問題を真剣に考えていない。
高橋 その時の総理の答弁が大きく広がり、全国で怒りを呼びました。南スーダンへの派遣許すなと青森でも市民の共闘は広がり、10月に三沢での平和大会、全国総がかり行動と2週続いた全国集会を成功させ、そこに野党がそろい踏みしました。他党の議員さんからも「あの質問すごくよかったよ。一緒に頑張ろう」っていわれました。国会論戦の中で共闘の土台をつくれたのかなと思います。
ふなやま さまざまな場所や機会で共闘が広がっているんですね。

 ◇共闘絶対意味ある

高橋 年金カット法案の問題では、民進党も一緒に徹底抗議し審議も徹底しようと最後まで貫きました。与党は結局、強行採決しましたが、論戦の中で「年金では暮らせない」ということを認めました。この野党共闘で総選挙を勝てば年金カットをやめさせられます。
ふなやま 大事ですね。
高橋 過労死の問題でも、野党4党が法案を出したことで、政府も一定取り組まざるをえなくなりました。人が亡くなってからじゃ遅いんだってことを追及して、企業名公表の基準引き下げなどにもつながりました。野党が法案を出すと、政府も賛成できないけど代わりにこれをやりますとならざるをえない。
ふなやま そういう意味でも、野党共闘での提案には絶対に意味がありますね。

 

(第3回)命が大事にされる社会に ふなやまさん
     「政治」を信じてほしいです 高橋さん

高橋議員(左)と、ふなやま候補=6日、仙台市

高橋議員(左)と、ふなやま候補=6日、仙台市

 ――お二人の日本共産党との出会いは。
ふなやま由美 私が高校2年のときに、父が病気で亡くなっているんです。そのとき自分は何もできなかったという思いがあって、医療の道を志しました。長町病院(仙台市太白区)で看護師や保健師、ケアマネジャーとして働くなかで23歳のときに共産党と出会いました。共産党が戦争反対を貫いてきた政党だと知り、「これは本物の政党だ」と入党しました。
高橋ちづ子 私とほぼ同じくらいの年齢のころだったんですね。
ふなやま そうなんです。医療の現場で働いてきて、お金がなくて病院に通えない患者さんや薬を間引いて飲む患者さんを見て「これは政治を変えなきゃ命を守れない」と思い、市会議員になりました。命がなにより大事にされる世の中にしたいという、医療の道に進んだときから共通した流れの中でずっときています。

 ◇真実伝える教員に

高橋 今回、国政に出ることを決意したのは?
ふなやま 安倍政権の、くらしも命もないがしろにする政治にいてもたってもいられなかったからです。国政に挑戦して安倍政権の暴走にストップをかけることが、最大の命を守ることだと思っています。人生をかけたたたかいに挑む決意です。
高橋 私は、小学生のときの恩師から学んだことが大きかったです。毎日、クラスでグループ討論会をやって「民主主義ってなんだ」ということを学びました。
ふなやま 大事なことを学んだんですね。
高橋 先生が党員だってことはずっと後になってから知りました。赤旗も読んだことがなかったし、特に党とのつながりもないまま高校を卒業してるんです。それで、大学生になったときに自分を変えてみたいと思ったんです。誰も信じてくれないんだけど、とてもおとなしい子だったのよ。(笑い)
ふなやま そうだったんですか?(笑い)
高橋 何か新しいことをしたいと思って、最初に学んだのが教育問題。いわゆる「中教審」路線というのが、一握りのエリートと大多数のもの言わぬ労働者を育てるというもの。それが許せなくて、子どもたちに本当のことを教える教員になりたいって。教員試験に落ちて、青森の私学の高校の「生徒募集」の広告を見て「教員は募集していませんか」って手紙を出したんです。
ふなやま 行動的だったんですね。

 ◇人生に迷ったとき

高橋 でも当時は組合もなく、ワンマン校長のもとで横暴な運営をしているんですよ。「このままでいいんだろうか」って自分の生き方を迷っていたときに大学の同級生が民青に誘ってくれて、23歳で民青に入って24歳で入党しました。
ふなやま 本当に私も高橋さんも同じくらいの年だったんですね。
高橋 ふなやまさんが医療の道も議員もめざす根底は同じだっていっていたけど、私も「子どもたちに本当のことを教えたい」という初心と、平和、民主主義をめざす党の活動の根っこは同じ。入党のお誘いをしてくれた党員の方にいわれたんです。教えた生徒やそのご両親がいつか私が党員だったことを知ったときに「なるほど、共産党員だからいい先生だったんだ」って思ってもらえるような生き方をしようって。その日はさほどでもなかったのに翌朝、登校するとき無意識にスキップしていたんですよね。(笑い)
ふなやま スキップですか?(笑い)
高橋 なんだろ。心が弾んでた、党員になったぞと。

 ◇権利が花開くよう

 ――今年の抱負と決意をお願いします。
ふなやま 国民の命もくらしも壊してしまう安倍政権の政治を終わらせる飛躍の年にします。雇用、社会保障、子育て、どの問題を見てもこれほど一人ひとりがないがしろにされている状況はありません。
高橋 本当にひどいですよね。
ふなやま 憲法に保障されている基本的人権や教育権、労働権などあらゆる権利が花開いていけるように、この憲法こそ私たちが誇りにして守り育てていくものだと、みなさんに大いに語りながら一緒に切り開いていく年にしたい。そのためにも、この東北から高橋千鶴子さんとともに国会に駆け上がる決意です。
高橋 総理は憲法そのものを変えるといっています。いまふなやまさんがおっしゃったように、絶対にとめなければいけない。そのために大きなポイントのひとつが野党共闘です。今回、新しい経験をして、共産党に対する色んな誤解が解けたとか、身近になったとか、そういう人がすごく増えたと感じています。新たに広がった可能性に打って出たい。
ふなやま その通りですね。
高橋 もうひとつは、「政治を信じて欲しい」ということです。国会が暴走して強行採決をやったことで「もう国会は機能しなくなった」って考える人もいます。でも絶対にそんなことはないんです。お話ししてきたように、共闘したり、場合によっては与党も巻き込んで法案をつくったりと、現実の局面は動いています。政治を絶対にあきらめたらいけない。私の経験で最もどん底だった、党議席が8まで落ちたときも、東北は1議席を守りました。その1議席を2議席にする挑戦で、今回も東北から風を起こすぞというつもりで頑張ります。(おわり)

(司会=高橋拓丸、写真=宮城県・佐藤信之)

※しんぶん赤旗「北海道・東北のページ」2017年1月15、17、18の各日付より

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