国交省障害者雇用 総点検を
高橋氏、研修での差別表現告発
衆院国交委
![]() (写真)質問する高橋千鶴子議員=15日、衆院国交委 |
日本共産党の高橋千鶴子議員は15日、衆院国土交通委員会で、国交省の障害者雇用の実態について質問し、総点検を求めました。
国交省の研修機関である国土交通大学校が実施した研修で使われたテキストに、「対応が困難と思われるクレーマーのタイプ」として、「軽度の人格障がい」「発達障害」などの障害者に対する差別的な文言が書かれていた問題を、「赤旗」日曜版10月15日号がスクープしました。
高橋氏は、「どういう表現が、なぜ問題があったと思うか」と質問。斉藤鉄夫国交相は「特定の疾患や障害がある方をクレーマーと結びつける表現があった。差別を助長しかねない内容で、大変遺憾だ」と答え、再発防止を約束しました。
高橋氏は、「民間に委託した研修であっても国交省に責任がある」と指摘。斉藤国交相は責任を認めました。
高橋氏は、差別の背景に、2018年の障害者雇用をめぐり、国交省が大量の水増し報告を行っていた問題があると指摘し、「事務集中チーム」と称して障害者を集めて軽微な作業をやらせている実態も告発しました。
その上で、同省の障害者活躍推進計画の「実施状況」に、「法定雇用率達成」「(障害者被雇用者の)9割が満足」とあるのは「数字あわせの形式的な報告ではないか」と指摘。大本に差別意識があるとして障害者雇用の総点検を行うべきだと主張しました。
(「しんぶん赤旗」2023年11月17日付)
ー議事録ー
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