タクシーは重要な交通
ライドシェアを批判 高橋議員質問
衆院国交委
![]() (写真)質問する高橋千鶴子議員=10日、衆院国交委 |
日本共産党の高橋千鶴子議員は10日、衆院国土交通委員会で、政府が目指す一般ドライバーが自家用車を使い有償で客を乗せる「ライドシェア」の導入を批判しました。
高橋氏は、2008年の交通政策審議会の答申に「タクシーは、鉄道・バス等とともに、我が国の地域公共交通を形成する重要な公共交通機関である」と明記されていると紹介し、認識の変更はないかと質問。斉藤鉄夫国交相は「今もその認識は変わらない」と答えました。
高橋氏は、「02年の規制緩和で、タクシー車両が大幅に増加した結果、過当競争と賃金低下を招き、規制強化に転じたのではないか」と追及。国交省の鶴田浩久物流・自動車局長は「規制緩和で、公共交通としての機能が果たせなくなった」と答えました。
高橋氏は、規制緩和を修正しながら、一方で規制改革にライドシェアを位置づけているのはおかしいと主張し、「ライドシェアを禁止していない国はどれくらいか」と質問。鶴田局長は「米国の一部の州は禁止していない」と答えるのみで、ライドシェアが世界の標準とは言えないことを事実上認めました。
高橋氏は、タクシードライバーの不足は「長時間労働と低賃金が最大の要因」だと指摘。タクシーを地域交通の中に位置づけ、魅力ある職業にするための処遇改善への見直しを求めました。
(「しんぶん赤旗」2023年11月11日付)
ー議事録ー
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