衆院災害特理事懇 高橋議員が要求
(写真)衆院災害特別委員会理事懇談会=12日、国会内 |
衆院災害特別委員会理事懇談会が12日に開かれ、北日本に停滞する前線の影響により、3日からの大雨で災害が発生していることを受け、内閣府、国交省、気象庁から被害状況や政府の対応、今後の災害の見通しなどについて報告を受けました。
国交省によると12日時点までに85河川で氾濫。国管理河川は米代川(山形)、最上川(秋田)、梯川(石川)で越水・溢水(いっすい)により氾濫し、家屋浸水がありました。「緊急安全確保(レベル5)」はすべて解除されました。道県管理河川は82河川で堤防決壊などがあり、現在も応急対策中のところがあるといいます。
質疑で日本共産党の高橋千鶴子議員は、災害によって崩れた住宅が隣接する住宅に被害を及ぼす危険性があることや、川をせき止めて洪水の原因になっているとして、住家の解体を公費で行うよう求めました。
また、災害で発生したごみについて、個々の住宅から回収している自治体もある一方で、対応にばらつきがあると指摘。ごみの回収、分別、処理について自治体で行えるように国の支援を要求しました。環境省の担当者は、住宅解体は公費で可能だとし、災害ごみは同省の職員を現地に派遣し支援するとしています。
さらに高橋氏は、JR米坂線、磐越西線で落橋したことに住民から心配の声があがっていると強調。先月末にJRが発表した赤字路線に入っていることから廃線の決定などについて「災害を口実にしないようお願いしたい」と述べました。国交省の担当者は「JR東日本全体では黒字だが、赤字路線は災害復旧のため国として補助する仕組みがある」として、支援可能だと述べました。
(「しんぶん赤旗」2022年8月13日付)