ちづ子通信

桜とハンセン病療養所

 「盆くれば 向ひの墓地の 鉦(かね)が鳴る 疎まれし故郷に わが仏あり」。秋田県出身の麻野登美也さん(享年46)。幼くしてハンセン病療養所に入所し、消息も絶えた肉親たちを思う歌です。青森市内にある国立療養所・松丘保養園の創立110周年式典(30日)に参加しました。
ここにも百年桜という美しい桜があります。当初は、療養所を外部から隠すための存在でした。現在は、地域住民と入所者が観桜会を開きます。入所者たちの言葉を紹介したスライド「110年 あゆみとおもい」に涙しました。
私が青森県議時代に保養園を訪ねた時、当時自治会長だった藤崎さんは、秋田県出身だけど故郷はないと話していたのです。でもこの日は、北海道と東北6県から知事代理が参加。秋田県の堀井啓一副知事は、59人の入所者中30人が秋田県出身で、大曲の花火大会など秋田に招いて交流する機会をつくってきたとあいさつ。各道県の皆様も県産品を届け交流してきたなど、心のこもった挨拶をいただきました。
 平均年齢86.8歳、最後まで尊厳を守るために、昨年成立したハンセン病家族補償法の中に医療介護体制の「充実」という言葉が入ったと厚労大臣の祝辞(代読)にありました。超党派で法律をつくり、この一言をいれてもらったのです。
 式典終了後、入所者の作品と職員手作りの思い出食堂で皆さんと交流しながら、法律の具体化という宿題もいただいてきました。

※しんぶん赤旗2020年2月1日付「北海道・東北のページ」掲載のコラムです。

国立療養所・松丘保養園創立110周年式典の資料=30日、青森市内

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